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ジャニーズから検察まで「タブーなし」 雑誌『噂の眞相』元副編集長が語る「野良犬ジャーナリズム」全文(前編)

『噂の眞相』を手にする司会の青木理氏(左から2人目)

 政界、検察、皇室、ジャニーズ・・・「何でも叩いた」雑誌、『噂の眞相』。2004年に休刊したこの雑誌の元副編集長・川端幹人氏はニコニコ生放送「青木理のニュース現場主義『雑誌ジャーナリズムのチカラ』」(2011年10月10日放送)に出演。自ら駆けまわってつかんだ情報をもとに記事を書く「野良犬ジャーナリズム」の真髄を語った。

 番組のなかで川端氏は、『噂の眞相』で検察のスキャンダルを追ったことに触れ、検察の「俺たちのことを書けるところなんてねぇ」という傲慢さが、厚生労働省元局長が逮捕・起訴された「村木事件」のような「何をやったっていいんだという捜査を生んだ」と指摘した。

 以下、番組を全文書き起こして紹介する。

・[ニコニコ生放送]全文書き起こし部分から視聴 – 会員登録が必要
http://live.nicovideo.jp/watch/lv66272093?po=news&ref=news#00:00:11

■「北野誠クビ騒動」に見るファクトの二極化

「何でも叩いた」という『噂の眞相』元副編集長・川端氏

杉浦加奈(以下、杉浦): ニコ生放送をご覧の皆さま、こんばんは。アシスタントの杉浦加奈です。

青木理(以下、青木): こんばんは。

杉浦: こんばんは。よろしくお願いいたします。

青木: よろしくお願いいたします。

杉浦: 「青木理のニュース現場主義」第2回目となります今回は、「雑誌ジャーナリズムのチカラ」というテーマでお送りしていきます。新聞やテレビとは大きく異なる報道スタイルを持つ雑誌。スキャンダルやゴシップのイメージも強いですが、数々のスクープを生み出してきました。この番組では、そんな雑誌ジャーナリズムの舞台裏に迫っていきたいと思います。青木さん、私は「雑誌ジャーナリズム」と言うと、週刊誌ということをまず頭に思い浮かべるんですけれども、私は結構気になった記事などがあると、すぐ読みに行ったりします。最近だと「出版不況」という言葉も聞かれるようになっていまして、今後の雑誌ジャーナリズムがどのようになっていくのか、ちょっと聞きたいと思っておりますのでよろしくお願いいたします。

青木: 最近、気になった記事って何なんですか。

杉浦: 最近気になっているのはやっぱり原発問題ですね。いろいろと調べまして。

青木: 原発問題もそうなんですけど、特に最近、今回、川端(幹人)さんなんか詳しいんですけど、原発問題で新聞・テレビが全然だめだったので、そこで今回一番突っ込んでいったのが週刊誌だったんですね。

杉浦: そうでしょうね。

青木: 前回、新聞とかテレビのことをやったんですけど、新聞・テレビというと基本的に記者クラブがあって、記者クラブにいて記事を書くというのが非常に多いんだけど。だからそれが新聞とかテレビというのは記者クラブでエサをもらっている「飼い犬」みたいなものだとしたら、雑誌って一種「野良犬」というか記者クラブには一切属さないし、それからとにかくネタを自動的にくれる人が基本的にいないので、走り回って一からやらなくちゃいけない。

杉浦: 取材しなくてはいけない。

青木: うん。野良犬ジャーナリズム。野良犬だから、ちょっとお行儀の悪いスキャンダルもバンバンやる。それが雑誌のいいところなんですけれども。

杉浦: はい。本日はお2人のゲストに来ていただいております。ご紹介いたします。『噂の眞相』の元副編集長・川端幹人さんです。こんばんは、よろしくお願いいたします。

川端幹人(以下、川端): こんばんは。川端幹人です。

杉浦: 川端さんは今、どのようなお仕事をされているんですか。

川端: 今ご紹介いただいたように『噂の眞相』というスキャンダル雑誌をやっていたんですが、その後はなぜか若干メジャーな雑誌、隣の山口(一臣)さんの雑誌とかからも、コラムとかライターで若干お呼びがかかるようになりまして。そこで細々とライター、ジャーナリスト稼業をやっていたんですが、ここのところ原発事故、今まではわりとのんびりやらせてもらっていたんですけど、ちょっと本格復帰しようかなと思って最近、新書を仕上げたところです。

杉浦: ああ、そうなんですね。

青木: 今見ている人はたぶん、分からないかもしれないけど、『噂の眞相』というのはこういう雑誌で、僕は実を言うと大ファンだったので、実際僕も原稿を書いていたんですけど、こういう雑誌なんですね。休刊したのって2004年ですか?

川端: 2004年ですね。

青木: 2004年に休刊しちゃったんですけれど、本当、タブーなしという意味で言うと、ネットどころではなかったというか。本当にありとあらゆること、後でご紹介しますけど、政界から検察から、ジャニーズからバーニングから、何でも叩いたというか、叩きまくっているというよりも何でも書いて、きちんと情報をくれていたという意味で言うと、本当に貴重な雑誌で。これがなくなった時は、僕ら本当に悲しんだんです。これを編集長は今画面にも出てましたけど、岡留安則さんという人で僕も尊敬するジャーナリストであり編集者なんですけれど、実質的に最後の何年間かは、川端さんがこの雑誌を作っていた。ある意味、血も涙もない編集者というか、非常にすごいやり手の編集者なので、今日いろいろ話を聞けると思います。

杉浦: よろしくお願いします。

川端: よろしくお願いします。

杉浦: はい。そしてもうお一方。『週刊朝日』前編集長の、山口一臣さんです。

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