あの富士高原桜麦酒が待望の東京進出! 「BeerBar富士桜Roppongi」に行ってきた【ビール】

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ビールが苦手な人に飲んでほしい「ヴァイツェン」

あれは2年前、2014年のこと。

世界30か国以上、700種類ものビールの中から選ばれる、ワールド・ビア・アワード2014で見事「ワールドベスト・スモークド」(スモークフレーバー部門で世界一)に日本のビールが選ばれたと聞いて、「いったいどんなビールなんだろう?」と興味がわいた。

その名は、富士桜高原麦酒。

山梨県・河口湖のそばでつくられるビールである。

幸いにも近くのスーパーで、瓶入りのものを購入できた。早速飲んでみれば、まず香りの豊かさとノド越しの重厚感に……やられた。晩酌でひとり、カンゲキ。なんてうま味が濃いんだろう……! ああ、いつかこの「生」を飲んでみたい。

けれど山梨の直営レストランにはなかなか足を運べず、またビアイベントでも富士桜とは縁がないまま、時が経ってしまった。

しかし!!

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富士桜高原麦酒の直営店が、とうとう東京にこの春オープン。

さっそく『メシ通』の編集者を半強制的に説得して、取材をしてきたのである!

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いらっしゃいませ、「BeerBar富士桜Roppongi」へようこそ!

迎えてくれたのは、支配人でビアソムリエの前田武志(まえだ・たけし)さん。

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わが社のビールは、富士山の天然水を使用しています。ミネラルに富んで硬度もちょうどよいこの地下水は、ビールづくりにとても適しているんですね。それがやはり、おいしさの大きな理由のひとつだと思っています。水の良さをいかした、うちの代名詞のひとつ「ヴァイツェン」をまずは味わってみてください。(前田さん)

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「ヴァイツェン」Mサイズ 756円(250ml)、Lサイズ 1,080円(500ml)、Massサイズ 2,052円(1,000ml)

う、うまい……。

小麦麦芽を50%以上使用した、なんともフルーティな仕上がり。コクがしっかりとあるのに、スルッと飲みやすいのが面白いなあ……。ああ、グビグビいってしまう。

そうでしょう? この「ヴァイツェン」は、ビールが苦手な方にも好評なんです。というのは、仕事関係の会食などでいらっしゃたものの、ビールが苦手なお客様もこの「ヴァイツェン」を飲むと「これなら飲める」「はじめてビールをおいしいと思った!」なんて言ってくださる。もちろん、ビール好きの方にもおすすめ(笑)。(前田さん)

なるほど。「クラフトビ―ルって重すぎて、正直苦手」という声、実際「ビール好き」からも聞かれる。そういう人にも、ぜひトライしてほしい味わいだ。ああ、あのフルーティさ……忘れられない。

ビール党に激おすすめ「ラオホ」「ピルス」

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「ラオホ」Mサイズ 756円(250ml)、Massサイズ 2,052円(1,000ml)

そしてこれが、ワールド・ビア・アワード2014で「ワールドベスト・スモークド」に輝いた「ラオホ」の生。麦芽を乾燥させるときにスモークしてつくられるため、独特の芳香が生まれるのだそう。

さっそくいただいてみれば、まずクリーミーで粒立ちのきれいな泡のうまいこと! 続いてビールが口に入ってきたときのタッチがなんとも、ソフトでまろやかなんだなあ。チョコレートやカシスを思わせるようなニュアンスを感じつつ、きれいに後味が消えていく。残るのは、うまいビールを飲んだという充足感……。

たまらん!

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「ピルス」Mサイズ 756円(250ml)、Lサイズ 1,080円(400ml)、Massサイズ 2,052円(1,000ml)

つづいてこちらが「ピルス」、「ラホオ」とはまた全然違うタイプの味わいです。ホップのフレッシュでナチュラルな味わいが楽しめるビールですよ。一般的なラガービールの感じと思っていただければ、分かりやすいと思います。(前田さん)

おお、これはスーッと飲めるビールですねえ。飲みやすいのに軽すぎず、それでいて満足度が高い。

日本で「飲みやすいビール」となると、味が薄いというか、膨らみのない、ひらたい味わいになりがちに私は思うのですが、この「ピルス」の軽快さと味の深みが同時にある感じ、好きだなあ。

山梨の恵みを生かした秀逸フード

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これらのビールとの相性バツグンのうちの料理も、ぜひ味わってみてください! 我々の本社がある山梨の良質な食材を使ったものをご紹介。クラフトビールにはぜひ、クラフトフードを合わせていただきたいです。

と、イケメン店員さんがおすすめしてくれた料理の数々、ご覧あれ!

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甲斐サーモン コンフィ (1,274円)

山梨の豊富な天然水はビールづくりだけでなく、淡水魚の養殖にも使われている。その代表的なもののひとつがこの甲斐サーモン。

味わいのすっきりとしたニジマスを、低温の油でじっくりと火通しするコンフィ仕立てに。中はしっとり、皮はパリッと香ばしい理想的な仕上がりとなっている。

「ピルス」などの繊細な味わいのビールによく合います。口の中の脂分をきれいに洗い流してくれますよ。ちなみにうちのシェフはフレンチ出身。フランス料理の技法をいかした料理が楽しめます。

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揚げ信玄鶏 (2,030円)

山梨県産地鶏はくさみの無さ、淡泊で食べよい味わいが身上。しっかりと揚げられた皮目はカリカリと香ばしく、プリッとした肉質は弾力も上々。ああ、なんと理想的なビールのアテだろうか。

また先のサーモンも同様だが、添えられた野菜のうまいこと! いずれも味が濃くて、主菜同様の魅力を放っている。

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いくらメインがおいしくても、野菜類が良くなくては「ひと皿」としてダメだと思うんです。それが私たちのお店の信念。野菜も山梨のよいものを伝えつつ、全国のそのときの旬のものを織り交ぜながら、ご提供していますよ。

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そして「おひや」がまたいい。ここのビールづくりにも用いられている「富士桜命水」が供される。柔らかで素直な味わいの水を補給しつつ、クラフトビールを堪能しよう。

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個室も充実。ビアバーでありながら、会食や接待といったシーンにも好適だ。

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もちろんカウンターでサクッと飲むもよし。クラフトビール好きな女性のひとり客も少なくない。チャージは300円(個室利用の場合は別途500円プラス)。

近年、クラフトビール人気はますます高まって、海外からも注目が集まっています。外国の方からの問い合わせや注文もおかげさまでいただいており、海外へ発信していきたいという意味も込めて、六本木での直営店オープンとなりました。ビール1杯でも、どうぞお気軽に飲みにいらしてください!(前田さん)

この富士桜の「生」を飲むために来日した、なんて海外からのお客さんが早くも訪れているようだ。小規模生産ならではの濃密で繊細な味わいのクラフトビール、ぜひ体験してみてほしい。

この夏は、日本の良質な手づくりビールを味わってみませんか?

お店情報

Beer Bar 富士桜 Roppongi

住所:東京都港区六本木4-8-7 嶋田ビルB1F

電話番号:03-5411-3333

営業時間:月曜日〜木曜日 17:00~23:30 (料理LO 22:30 ドリンクLO 23:00)

金曜日・祝前日 17:00〜翌5:00 (料理LO 翌4:00 ドリンクLO 翌4:30)

定休日:日曜日、祝日の月曜日

ウェブサイト:http://www.beerbar-fujizakura.jp/

白央篤司

撮って書いた人:

白央篤司(はくおうあつし)

フードライター。雑誌『栄養と料理』などで連載中。「食と健康」や郷土料理がメインテーマ。著書に「にっぽんのおにぎり」「にっぽんのおやつ」(理論社)「ジャパめし。」(集英社)がある。 facebook:atsushi.hakuo ブログ:独酌日記

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