映画『任侠野郎』主演・蛭子能収インタビュー 「69分の映画だから忙しい人にとってはイイよね」

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蛭子能収がまさかの主演……! 「蛭子さん主演でかっこいい作品を作りたい」という思いから誕生した映画『任侠野郎』(6月4日より全国順次公開)は、笑いを一切封印したまぎれもない“正統派の任侠映画”である。

かつて「向かうところ敵なし」と誰からも恐れられ、関東一円にその名を轟かせた元小里組の若頭、柴田源治(蛭子能収)。敬愛する親分の仇をとるために正岡組長を斬殺し、刑務所に入った後、ひっそりと街に戻ってきた彼は、ある思いを胸にクレープ屋を営んでいた。しかし、小里組長夫人の葬儀を機に、昔の仲間らと再会した源治は、衝撃の事実を知らされる――。

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――映画初主演おめでとうございます!

蛭子:いやぁ、映画の出演経験もそんなにないのにビックリしました。どうですか? お客さん入ると思います?(笑) でも、69分の映画だから忙しい人にとってはイイよね。2時間を越えるともう疲れちゃうじゃん。映画を観に行くときは、上映時間って大事だよね。

――ズバリ、ご自身の演技を見ていかがでしたか?

蛭子:もう少し貫録を出したかったですね。でも、殺陣のシーンは吹替えナシで頑張りましたよ。あと、挿入歌も担当しました。実は少年合唱団に入っていたので、歌は得意なんです。

――アクションはかなりトレーニングをされたのでは?

蛭子:いやぁ、現場でシュッシュっと練習しただけですよ。別日にトレーニングしたり、刀を家に持ち帰ったりはしませんでした。全て現場です。

――まさかとは思いますが、台詞も現場で!?

蛭子:現場です。本を通して読むの苦手なんですよ。頭の中に全部入りきらなくて、いつも途中で諦めちゃいます。だから最後までストーリーがどう転んでいくか分かりませんでした。

――それは凄い才能だと思います(笑)。共演者が非常に豪華なのも見どころですよね。

蛭子:いつも笑っちゃダメな時に笑ってしまうので、迷惑をかけないように必死でした。中尾明慶さんとのシーンが多かったので、よく話しましたよ。

――どんなお話を?

蛭子:それは全然覚えてないです。あ、「橋本マナミさんとエッチなシーン撮ってたけど、どうだった?」ってのは聞きました。中尾さんばっかりズルいですよね。

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――任侠の世界も大変だと思うのですが、タレントのみなさんも苦労が多い世界で活躍されていると思います。テレビ番組やCMの内容に対して、視聴者の声が次第に大きくなっていると思うのですが。

蛭子:熊本地震の直後も何か発言するたびに叩かれてる人がいましたよね。言葉を選ぶのが面倒だから、一切口にしない方が良いのかなと思いました。俺は何か言われても気にしないけど、仕事がなくなるのは嫌なので。本来は自分が思うように発言すべきなんですけどね。でもテレビ局はほとんどの場合がクレームを言う視聴者の味方なんです。タレントも昔はもっと自由に悪口を言っていたような気がします。でも最近は難しい世の中になってきましたね。

――なるほど。そんな空気感もこの映画を観ればスカッとするかもしれませんね。

蛭子:なるべく多くの人に観て欲しいです。上映時間69分なので、時間がない人にとっては凄くありがたい映画だと思います。

――本日は、ありがとうございました!

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映画『任侠野郎』公式サイト:
http://ninkyo-yaro.com/

(C) 2016『任侠野郎』製作委員会

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よしだたつき

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PR会社出身のゆとり第一世代。 目標は「象を一撃で倒す文章の書き方」を習得することです。

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