アメリカとアジアの中間みたいな雰囲気! グアムに初めて行ってみた。
日本から近い海外は何カ所かありますが、グアムもその一つ。
混沌とした国が好きなわたしにとって、まさか自分がこの地に降り立つなんて思ってもみませんでしたが、小旅行のつもりでいってきました。
アメリカ系航空チケットにご注意! 突然選ばれちゃうかもしれない!?
今回使ったのはUNITED航空。GW後なので往復チケットで約3万円でした。
アメリカ系の航空会社は初めてだったので知らなかったのですが、こんなものに見事当選してしまいました。
上部に謎の“SSSS”の文字・・・!! これを受け取った時には特に何も思わなかったのですが、いざ飛行機に乗ろうとして自動改札機みたいなものにチケットをスキャンした直後にぴぴぴと音と共に、係員に「あちらに行ってください」と言われました。
するとすかさず身体チェックと荷物検査。そして手から服から荷物まで紙のような物で拭き取り検査機にかけられました。普通だったらここで何の反応もでないということでさっさとOKが出されるみたいなのですが、わたしはここでも引っかかってしまったのです。
「反応が出てしまったので、UNITEDの方でGOサインが出ないと飛行機に乗れない」と言われ、げっ! と思いました。これはかなりへこみます!
とりあえずOKサインは出たのですが、何に反応してしまったのかを聞いてもわからないと答えられてしまう始末。
人を疑いやがってふざけんな! と思いましたが、わからないものはわからないので仕方がありません。
たぶん日焼け止めを塗っていたので、その中の成分が反応したと予測しています。
さてこのうざったい“SSSS”サイン。ググってみたら、わたしと同じように当選してしまった人がいました。
「Secondary Security Screening Selection(2次セキュリティ検査選択)」の略で、これに選ぶばれる人の条件はいくつかあるようです。が、わたしの場合どれも該当しないので、更に更にググっていて思ったことは、インドに何度も出入国しているからなのかな、という理由にぶち当たりました。あくまでも予想なので確かではありませんが、アメリカ系なら一応警戒している国リストに入っているのかもしれませんね。
まあとりあえず、正直ショック!!
グアムの空港は日本人だらけでゆるい!
グアムに着いてもまたセキュリティーチェックをされるのでは、と勝手に面倒くさく思っていましたが、全然平気でした。飛行機に乗るときだけ警戒されるみたいです。
しかし、入国手続きの列が本当に日本人ばかり(中には韓国人、中国人もいる)で驚きました。しかも待ちます。
テレビなどでよく見ると思いますが、アメリカらしく指紋を左右ばっちり採られます。そしてグアムに来た目的、日数を聞かれます。
ちなみにESTAというアメリカのVISAみたいなのを事前に取っていたのですが、「ESTAを取ってるならこんな長い列に並ばなくていいのよ」と教えてくれました。ESTA所持者用の窓口があったみたいです。
ということは、グアムはESTAがいらないのかもしれません。全くの準備不足で来たため、いろいろ勉強になりました。
送迎を頼んでいなくてもタクシーに乗れば困らない
空港を出るとタクシーの呼び込みのおっちゃんに声をかけられます。アジアでもよく見る光景です。わたしの経験からすると、向こうから声をかけてくる場合怪しい場合が多いのですが、グアムでは大丈夫です。わざわざ交渉しなくても良いです。呼び込みのおっちゃんがタクシーを手配してくれて、それに乗ればあとはメーターで行ってくれます。
日本人からのお土産でしょうか・・・。
やたらとテンションの高い運転手のおっちゃんでビートルズをBGMにかけ始めました。しゃべる際にはとりあえずつばが飛びまくっていました。
そんな中一応わたしはメーターを見ていました。
メーター進むの早くね? と思ったのですが、グアムでもやはり少しボっているのでしょうか。よくわかりませんが、空港から15分程度の距離で25ドルでした(旅行ガイドによると20ドル前後と書いてあります)。
まあ、いいおっちゃんだったのでよかったですが、微妙に英語が通じませんでした。
日系ホテルに泊まってみた
どうせなら上階に泊まった方が得
さて、今回泊まったホテルは、グアムで超有名『オンワード・ビーチ・リゾート』という4つ星か5つ星のホテルです。敷地内にたくさんのプールが備えられているので、家族連れが多かったです。スタンダードな部屋でも広々しているのが売りだそうです。わたしが宿泊した部屋はキングサイズのベッド2つとオーシャンビューのバスルーム付きでした。小さなバルコニーも着いていたので潮風が気持ちよかったです。目の前にはハガニア湾が広がっていました。
しかしこのハガニア湾、白い砂浜というより、珊瑚の死骸やら石でごつごつしているので海水浴向けとは言えません。ちょっとしたアクティビティはやっていましたが、海と言うより湖という感じがしました。藻も結構生えています。
それでも水は透き通っていました。
部屋からの景色は良好でした。
バイキングとハッピーアワーがイケていた!!
このホテルにはラウンジがあって朝は朝食バイキング、夕方のハッピーアワーにはお酒とおつまみ、夜はバーとして使えます。しかもその代金は宿泊代に含まれていて、タダでお酒が飲めます。
これがラウンジです。なかなかきれいです。ソフトドリンクなどはセルフなので好きな物を好きなだけ飲めます。
こういうちょっとしたつまみが、酒飲みにはうれしいです。
ラウンジだけではなく、レストランも完備されていて昼食バイキングもやっています(チェックインの際にチケットをもらう)。
白飯からヌードルまで揃えてありますし、おかずもたくさんあってよりどりみどりです!
野菜やフルーツがたくさんあったのがありがたかったですし、食べたいものだけ食べられるのが最高。正直食べ物屋が多すぎて何を食べに行きたいのかわからなかったので、バイキングは本当に助かりました。
夕食にはちょっとしたディナーショーも行われているようでした。
ただし夕食だけは別料金でそれなりの値段もします。わたしは滞在中一度も利用しませんでした。
初日は是非バスに乗ってみて
散歩をするなら夕方から夜がおすすめだと思います。昼間は少し暑いですし、道路も混んでいます。
シャトルバスがあって、大体10分置きに出ていますし、主要ルートも廻ってくれるので大変便利です。大人一人4ドル。
車内半分が屋外みたいになっているので、夜風が気持ちいいです。屋内は冷房がかかっているので少々寒かったです。
街中には日本語、英語、中国語、韓国語が多く書かれています。色んな人種の人々が暮らしている、あるいは旅行者が多いことを表しているようですね。
バスに乗ると道も覚えますし、街の雰囲気もつかめるので初日に是非乗ってもらいたいです。
2日目以降はレンタカーがベスト中のベスト
グアムでは国際免許証が必要なく、日本の免許証で車の運転が可能です。
ただしアメリカなので、当然左ハンドル右側通行。少々の交通ルールを守れば運転が得意な人は是非レンタカーを!
タクシーやバス、ツアーだけでは自分なりの旅が楽しめないと思います。
空港でも借りられますし、泊まっているホテルにデスクがあればそこで申し込むこともできます。
しかも今回わたしたちが借りたレンタカーは最終日、空港で所定の位置に止めればOKだったのでとても助かりました。
レンタカー各社によって値段は違うかも知れませんが、保険込みでもそんなに高くありません。
何せどこにでも行けるので絶対オススメ!
例えばこのスクールバスの降車中は“STOP”マークが出ます。追い越しなどは厳禁で、これを破ると重い罪になるとか!
ローカルが通う店に行くべし
旅行者が集う店よりも、ローカルが集う店が個人的にはおすすめです。グアムに限らずですが。
この食堂、たぶんガイドブックには載っていないはず! 観光客は皆無です。
24時間営業で喫茶店としても使えますし、小腹が空いたときやがっつり食べたいときに最適。
アイスカフェラテ。たくさんの氷が入ったコップとホットカフェラテがきました。自分で割れということですね。細かいことをいうようですが、こういうやり方もいいですが、資源の無駄遣いをしている気が・・・
まあのんびりできるし、店員も放置してくれるのでとても楽です。その代わり英会話必須です。
他にオススメなのが、ガイドブックにも載っている『マーメイド・ターバン』というバーです。グアムで唯一のビールを造っているバーです。でも日本人はビビってしまうかもしれません。なんせ欧米人しかいません。もちろん英会話必須です。
これらはビールのタンク。
5種類のビールの飲み比べセットがあります。なかなかどれもおいしかったです。
しかし、食事の方は全くだめでメニューに書かれているのに作れなかったり、おいしくなかったりするのであくまでバーとしての利用が賢明です。一応無理矢理オーダーしたのですが、どちらも微妙でした。
魚がパッサパサでした。
ソースはおいしいのですが、もっとグッツグツに熱かったらもっとおいしかったかもしれません・・・
そしてもうひとつ。
いい塩梅のビーチを探している途中に立ち寄った『ジェフズ・パイレーツ・コーブ』というレストラン&バー。ローカルの人たちもいましたが、旅行者も多いです。
海の家っぽいのかと思って入ってみたら、かっこいいお店だったのでとりあえずそのまま席に着いてみました。
赤い服を着た方がオーナーさんです。
目の前にあるビーチは遊泳禁止でした。
作られた場所という感じで少し残念です。
マンゴースムージーは美味でした。
他にいくつかローカルな店を見つけておいたのですがわたしの胃の不調により食い倒れできませんでした・・・
パセオ公園はのんびり散歩がオススメ
パセオ公園には自由の女神像や球場、チャモロヴィレッジなどがあります。
ローカルの人たちものんびりと釣りをしたり、涼みながら世間話をしたりとゆったりとした時間が流れています。
海ももちろんきれいですが、海水浴向けではありません。
たまたま釣りをしてい家族がいたので見ていたら、魚がいきなり釣れて「あなたはラッキーガール! あなたがいたから魚が釣れた!」と言われました。なぜかお礼に缶コーラを頂いてしまいました。
先住民族チャモロ時代の建物を再現した『チャモロヴィレッジ』では、軽食やお土産品などが売られていました。
毎週水曜日の夜にはナイトマーケットで盛り上がるらしいです。
グアム最大の球場を見に行った
ガイドブックによると以前は読売ジャイアンツがキャンプ地として使用していたという球場です。
滞在中に一度は野球の試合を観たかったのですが、聞いたところ、週末しかやらないとのことでした。残念。
中は工事中だったのですが、勝手に入って写真を撮ってみました。
メジャーリーグや日本のプロ野球の球場ほど立派ではないですが、ここで草野球でもやったら気持ちよさそうだなぁと思いました。いい球場だと思います。いかんせん試合が見られなくて非常に残念無念。
グアムのビーチはなかなか難しい
ガイドブックなどを見ていると、グアムは白い砂浜が続いていてどこでも海水浴ができるんだなぁと思っていましたが意外とそうでもありませんでした。
珊瑚の死骸ででごつごつしていたり、岩だったり、道が舗装されていなくてツアーでしか行けない場所もあったり、ビーチが狭かったりとなかなか思い描いていたビーチに出会えませんでした。
しかも午後になると潮が引き始めます。タイミングを逃すと海水浴が楽しめません(場所にもよるとは思いますが・・・)。
いいビーチを探しに車で市街地から離れ、山をのぼったところにある『イパン・ビーチ・リゾート』に立ち寄ってみました。入場料一人10ドルの施設みたいな場所でした。その代わりシャワールームやロッカーなども貸してくれます。
観光客向けのバスツアーにこの場所が含まれているらしく、食堂では日本人がたくさん黙々と食事をしていました。うまいことビジネスに絡めているのがわかりました。確かにいい場所なのですがここでホテルを営業しても、街にはかなわないということがわかるのでしょう・・・
さて、ビーチはというと、きれいな砂浜、透き通った水。しかし狭いです。
プールも完備されています。
海に入る人よりプールに入ってる人がいるのが本当に不思議でした。何のためにグアムにやってきたのだろうと思いました・・・
自分の身は自分で守らなければ!
今回一緒に来ていたわたしの友人が、この場所でお金の入った荷物をシャワールームに忘れてしまいました。
1時間後に気づき、急いで戻りました。スタッフに忘れ物をしたという話をしたところ、しらじらしく「どこに置き忘れた?」とか「いつ頃だ?」などと聞かれたそうです。
荷物にはお金の他にボディローションなども入っていたらしいのですが、お金だけなくなっているのは不自然だから、全てなかったことにしようと全てを隠して捨てられてしまった模様。
つまり、何一つ戻ってきませんでした。
さすが海外。悪いのは当の本人ですが、自分のことは自分で管理しなければいけないな、とあらためて思いました。
グアムだからと言って甘く見ていてはいけませんね。
どこかなつかしい気持ちになるタイムスリップポイント
グアムのガイドブックを見たときに一番行きたいと思った『イナラハン』という政府指定の歴史保護区となっている場所です。スペインに統治されていた時代の建物が建ち並んでいます。街から車で1時間かからない田舎です。
沖縄には行ったことはありませんが、どことなく沖縄に似ている気がしました。
人の気配が全くなかったのですが、スクールバスから降りてきた男の子たちがこの道を歩いて行ったので、居住はしているのだと思います。
道路からすぐに見えるのが教会です。
それほど大きな教会ではないのですが、アメリカではなくスペインの技法で作られた物だそう。
これはガイドブックにも載っていますが、グアム最古の建物だそうです。
そしてわたしが最も見たかった壁画です。
建築物の作り方とかにはあまり興味がないのですが、この壁画には心を奪われました。
本当はもっとじっくり見たかったのですが、番犬が多くて、くさりにつながれていない犬もいるし吠えるしで怖くてゆっくりできませんでした。
しかしさすが潮風。古い建物だからかもしれませんが、このように錆び付いてしまうのですね!
アメリカらしくないアメリカの離れ島グアム
グアムの3泊4日旅行はあっという間でした。率直な感想は、実に無難な場所だったな、というものです。確かに日本人観光客に人気があるのはわかりました。食べ物には困りませんし、日本語を話せる人もいます(特に空港係員)し、買い物が好きな方には大型ショッピングセンターもあります。お金を払えばアクティビティだって十分に楽しめるとは思います。最初にも述べたとおり日本からのアクセスがいいのも大きなポイントだとは思います。親日なのかたくさんお金を落としてくれるからなのかわかりませんが、人もいいです。旅行としては安全だしそれなりに楽しめるのは間違いありません。
しかしわたしは満足したかと言えばそこまでは言えないなぁというのが個人的な感想です。
与えられた物を楽しむのは簡単ですが、自分なりに楽しみを見いだす場所という点では非常にマイナスです。今回非常に短い期間の滞在だったので、よくわからなかっただけかもしれませんが、グアムは旅行じゃなくてしばらく住んでみたいなと思いました。ハラハラドキドキという感じは得られないと思いますが長期滞在をして観光地以外のいい物を探してみたいなという探検心を持ちました。雰囲気は好きですし、本当はもっとたくさんの人と交流したかったです。それが自分の旅のテーマでもあるので・・・
あと、グアムはUSAですが、個人的な感覚で言えば“きれいなアジアの独立国”という感じでした。米軍施設なども多いみたいですし、まるでどこかの国みたいですね・・・
それにしてもビーチは期待外れでした!!
ビールの瓶ってその国を表しているようで結構面白いです。
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(執筆者: ベニ子) ※あなたもガジェット通信で文章を執筆してみませんか
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