世田谷区の高放射線量を受け、藤村官房長官が「モニタリング精度向上」の検討を示唆

藤村修官房長官

 藤村修官房長官は2011年10月13日午前の記者会見で、東京・世田谷区弦巻の区道で毎時2.70マイクロシーベルトの高い放射線量が検出されたことを受け、「(自治体から)相談があったらきちんと対応したい」と語った。

 毎時2.70マイクロシーベルトを年間被ばく量に換算すると14.2ミリシーベルトとなり、国が避難の目安としている20ミリシーベルトは下回る。しかしながら計画的避難区域に指定されている福島県の飯舘村役場で12日に測定された値(毎時2.115マイクロシーベルト)は上回っている。

 さらに同区では13日に、毎時3.35マイクロシーベルトの放射線量が検出された。ちなみに、文部科学省が福島第1原発の事故後に測定した東京都内の空間線量率で最大の値は、毎時0.496マイクロシーベルトだった。

 藤村官房長官は、政府が行っている調査方法の見直しについて問われると、「十分検討の対象にはなる」と語り、国のモニタリング精度の向上について検討する可能性を示唆した。

■藤村修官房長官とニコニコ動画記者(七尾功)との一問一答

七尾記者: 世田谷区の件ですが、一定条件で年間被ばく量を計算しますと14.2ミリシーベルトとなり、国が避難の目安としている20ミリシーベルトとそう離れていない値になるという見方もできるわけですが、この点はいかがでしょうか。

藤村官房長官: 相談があったら、今言ったようにきちんと対応したいということであります。

七尾記者: 国として航空機モニタリング調査などをしているわけですが、もう少し精緻な調査ができるような調査のあり方自体を見直すなり、考え直す、そういったお考えはありますでしょうか。

藤村官房長官: 順次全国的なモニタリングについて充実を図ってきているところですが、今おっしゃったことは十分検討の対象にはなると思います。

◇関連サイト
・[ニコニコ生放送] 七尾記者の質問部分から視聴 – 会員登録が必要
http://live.nicovideo.jp/watch/lv67159053?po=news&ref=news#20:40

(七尾功)

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