福島第1原発で作業の50代男性死亡 東電「被ばくとの因果関係ないと判断」

松本純一原子力・立地本部長代理、東京電力記者会見にて

 東京電力は2011年10月6日午前11時からの記者会見で、福島第1原発で作業に従事する協力会社の50代男性作業員が、本日午前5時ごろに亡くなったとの連絡があったと発表した。

 東京電力によると、男性はことし8月8日から、福島第1原発の施設内でタンク設置工事に従事しており、昨日10月5日午前7時ごろ、朝礼の前に体調不良を訴え、Jビレッジに搬送。その後、いわき市立総合磐城共立病院に移送され治療を受けていたという。

 会見で、東京電力の松本純一原子力・立地本部長代理は、

「(死亡した作業員の)被ばく線量のトータルは2.02ミリシーベルト。被ばく線量と体調不良の因果関係は無いと判断している。ただ、死亡診断書が出ていないので、詳細については今後確認する」

とし、死因が被ばくによるものではないと判断していることを説明した。

◇関連サイト
・[ニコニコ生放送]東電会見での作業員死亡の発表から視聴 – 会員登録が必要
http://live.nicovideo.jp/watch/lv66350512?po=news&ref=news#11:43

(山下真史)

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