「データサイエンティスト」で年収1千万 注目浴びる未知の職業
今、自分がやっている仕事は10年後も存在するだろうか。かつて、ボウリングのピンを立て直す職業があったという。なぜ牛乳は朝に配達されるのか。それは冷蔵庫が一般家庭に置かれていなかったからだ。あらゆるオペレーションの自動化や、巨大な複合サービスの登場によって、これまでは欠かせなかったはずの小さな仕事が日々絶滅している。次は、自分の仕事かもしれないのだ。(Photo by Sylvain Kalache)
反面、社会の変化によって新たに生まれる“新種”の仕事もある。以前、当サイトでも紹介(Nicheee!「まだ見ぬ“新しい仕事”はどこ?」)しているが、未来の仕事として「エネルギーアドバイザー」というものが登場すると予想されている。ことし4月には電力自由化もあり、たしかに現実味を帯びてきている。
注目の“新種”職業 データサイエンティストとは
データサイエンティストも“新種”として注目される職業のひとつ。「データサイエンス」は、2007年に新語として生まれ、年収にして、9万ドル(約1000万円)の価値があるというほど、ビジネスでは最も需要の多い職種のひとつとなっている。その職業の内容は、大量のデータを分析し、それらのデータを実行可能な事業戦略に変換することだという。企業が商品やサービス販売を行うにあたって収集したものの、不完全で整理がされていない膨大なデータを構造化しながら整理して、具体的な行動指標となりうる分析結果を出すことができる。データの解析には直観やひらめきが必要なため、まだロボットでは十分な処理を行うことができないのだとか。
データサイエンティストは誰にでも転職可能
データサイエンティストになるために求められるスキルは多岐にわたる。そう言われるとハードルが高いようにも思えるが、あらゆる種類の職業で培われた経験を活かせるので、かえって参入障壁は高くない。
WEB通信教育「Udemy」ではすでに多くの受講者
データサイエンティストに限らず、新たなスキルを身につけるためには、書籍や通信教育といった手法で学ぶことになる。ユーザー間で自由に知識の取引を行うことができるオンライン教育サービス「Udemy」では、日本人講師による通信講座が開講されている。同サービスが昨年日本に渡ってきてから、有料講座としては異例と言えるほど多い1,500人もの受講者がおり、その重要性が感じられる。
これまでは安定して需要があった職業が、明日もそうだとは限らないほど現在の社会システム変化は目まぐるしい。裏を返せば“新種”のスキルを身につけることで、誰もが第一人者になれるチャンスを持っているのかもしれない。
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