シアトルのスターバックス1号店に行ってきました
アフター5はスターバックス(スタバ)でコーヒーを優雅に飲みつつ、英字新聞を読むインテリジェントでスマートな大人になりたい、と中学生の頃の私は考えていた。あれから数年。すっかり大人になったが、どういうわけだが中学生の頃に夢見ていたような大人像とはかけ離れた日々を送っている。
今は学生の頃と何一つ変わらないダメっぷりだけど、いつの日かはスタバが似合う大人になりたい! 20代後半になった今、その思いは日増しに強くなっているように感じる。他にも素敵なコーヒーショップはあるのに何故スタバじゃないとダメなのか? それはスタバが数あるコーヒーショップの中でもずば抜けて“オシャレ”な雰囲気が漂っているからだ。私にとってスタバとは“スマートで洗練された大人”になった気分を味わわせてくれる夢の空間なのである。世界一有名かつ今もなお人を惹(ひ)きつけてやまないスタバ。私は今回その1号店を訪問してみることにした。
アメリカ、シアトルには“パイクプレイスマーケット”というアメリカ最古の市場が存在する。3万6000平方メートルもの敷地内に八百屋から、食料品店、アンティークショップ、雑貨店、レストラン、カフェまで500近い店舗がところせましと軒を連ねる、シアトルきっての観光名所だ。マニアックなマジックグッズ専門店などもあり、市場内の混沌とした様が日本の中野ブロードウェイを彷彿とさせ、私に親近感を抱かせる。このパイクプレイスマーケットの一角にスタバ1号店は位置する。
店の前にはストリートミュージシャンが演奏していた。ストリートミュージシャンの間ではスタバ前がシアトル一番人気の演奏スポットらしく、交代制になっているらしい。人がひっきりなしに訪れる様を見ては納得。確かにココで演奏したら、絶大なアピール効果があるだろう。「一番右の帽子の人、ジョニー・デップに似ているなぁ」ぼんやり思いながら、いざ1号店に足を踏み入れる。
私の目に真っ先の飛び込んできたのは1号店の証のモニュメント。何故船の絵が描かれているかというと、ハーマン・メルヴィル作の小説『白鯨』に登場する一等航海士スターバックから社名がきているからだ。
スタバ1号店は他の店舗と違って茶色をベースとしたデザインであり、ロゴデザインのセイレーン(人魚のイラスト)も今のデザインと大きく異なる。初代ロゴを妙に怖く感じてしまうのは私だけでしょうか?
店内はカメラを構えた観光客でごった返していた。観光客の大半はアジア系のように思われる。このスタバ1号店ではドリンク販売だけではなく、ココでしか買えない限定グッズ販売を行っている。店内一番人気はこの限定グッズコーナーだ。限定という言葉にとことん弱い私は以下の3点をお土産に購入。
・1号店限定コップ(1)(価格は7ドル95セント)
・1号店限定タンブラー(価格は10ドル95セント)
・1号店限定コップ(2)(価格は8ドル95セント)
他にもココでしか買えないレアグッズとしては、エプロンを着用した可愛い1号店限定のテディベアや、
『パイクプレイススペシャル』(価格は8ドル95セント)という1号店オリジナルコーヒー豆がある(どんな味かぜひ試してみたかったのですが、自宅にコーヒーミルがないため、購入を断念……)。
グッズも無事手に入れたことだし、いよいよドリンクを頼もうと思い、レジに並ぶ。甘そうなモカフラペチーノを注文。だが、ここで事件は発生。「サイズは何にされますか?」の質問に対し、私は表情が固まってしまった。というのもスタバ独特のあのカッコいいサイズの呼び方をすっかり忘れてしまったからだ。
悩んだ挙句、「え、えっと……i don’t know…the smallest one(よく分からないけど、一番小っちゃいので)」とグッズを大量に購入している癖に通じゃない注文になってしまった私であったが、スタバ店員は「なんだよ、コイツ。“ショート”が分からんのかい! プッ!」と軽蔑することなど微塵もなく、「okay!」と気持ちよく即答。
なんて可愛いんだ! スタバの店員の笑顔にすっかりノックアウトされた私であった。
可愛いスタバ店員からモカフラペチーノを受け取り、人でごった返した店内を出て、ウォーターフロントと呼ばれるエリオット海沿いを歩く。雨が多く、「Rainy Day」の異名をとるシアトルであるが、この日は快晴で、潮風が心地よい。ベンチに腰掛け、モカフラペチーノを飲む。どこで飲んでもやっぱりスタバは美味しい!
「一人で訪れたシアトルでこうやって悠々とスタバドリンクを飲んでいるなんて、私も大人になったもんだなぁ……」しみじみ実感し、私のスタバ訪問は終了するのであった。
【余談】(ガイドブックなど見ていない私が悪いのですが……)
パイクプレイスマーケットの入り口前にも茶色をベースにしたスタバがあり、私は最初そこが1号店かと勘違いし、カメラのシャッターを連打。同じように勘違いしてらっしゃる方々が見受けれたので、行く際には注意して下さいませ!
※この記事はガジェ通ウェブライターの「田中サック」が執筆しました。あなたもウェブライターになって一緒に執筆しませんか?
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