やっぱり“進撃のカバネ”だった!? 新アニメ『甲鉄城のカバネリ』第1話レビュー【ネタバレあり】

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4月7日深夜より放送スタートしたノイタミナ枠 新オリジナルアニメ『甲鉄城のカバネリ』。蒸気機関が発達した島国“日ノ本(ひのもと)”を舞台に、装甲蒸気機関車“甲鉄城”に乗り込んだ少年少女が“鋼鉄の心臓を持つ生ける屍=カバネ”との生き残りを懸けた戦いを描く、スチームパンク・サバイヴ・アクションとなっています。

今作は、アニメ『進撃の巨人』シリーズや劇場アニメ『屍者の帝国』を制作したWIT STUDIOを柱に、監督に荒木哲郎氏、音楽に澤野弘之氏といった『進撃の巨人』スタッフが集結。昨年末に公開されたPV映像の段階から、キャラデザこそ異なるものの、「なんだかすごく“進撃の巨人ぽい”」と話題になっていました。

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さて、いよいよ本編第1話が放送されたわけですが……。

予想以上にアニメ『進撃の巨人』だった しかし!

<かわいく魅力的なキャラに見事な構成力>
『進撃の巨人』スタッフが送るオリジナル作品。80年代を彷彿とさせる美樹本晴彦氏のキャラクターデザインと激しいアクションシーンを描くCGが融合した、懐かしくも新しいアニメーションになっています。

頭ではちょっと古いかなと思いながらも、心では最高にかわいいと思えるようなキャラクターたちが本当に魅力的。濃密な設定が描かれているにも関わらず、くどくどした説明は一切なし。映像とキャラクターのセリフだけで世界観をつかむことが出来る見事な構成力で、魅力的な主人公を中心に物語の世界にグイグイ引き込まれていきます。

人類の脅威“カバネ”から身を守るため、“カバネ”の研究に熱を上げている主人公の生駒。“カバネオタク”とも言えるほどの熱心な研究家であり、また発明家でもある生駒は、試行錯誤の末に“カバネ”撃退の独自の武器“ツラヌキ筒”の開発に成功します。“カバネ”に噛まれると自らも“カバネ”になってしまうため、まだ意識のある人間でありながらも自殺を求められるという悲惨な状況が描かれている中、これを打破するために生駒はとんでもない行動にでます。人類は“カバネ”に勝利することができるのか、はたまた、どのような展開が待っているのか。

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<結局ワクワクさせられるのはさすが!>
PVの時から感じていましたが、「こんなにいいの?」ってほど本当に和風進撃の巨人……!

立体機動しない鉄砲を腰から携え、襲い来る不死身のカバネに反撃。“駅”と呼ばれる巨大な砦で仕切られた土地に逃げ込み生活している人類。これが“まじウォール・ステーション”って言いたくなるくらい壁。カバネたちが一気に攻め込んできたシーンでは、瓦礫の後ろから超大型巨人ならぬ“超大型カバネ”が顔を出すんじゃないかと少し期待してしまうほど! きませんでしたが。

しかも、1話ではまだ語られなかったけれど、すでにPVでは“カバネと人の狭間にあるもの「カバネリ」”という設定まで明かされている。もうどこまで『進撃の巨人』!?

……と、ここまで似てる似てると言っていますが、それでも映像は劇場アニメみたいにビックリするほど綺麗だし、『進撃の巨人』が私たちの心を沸き立たせてくれたように、スピード感や迫力ある演出、気持ちをぐっと盛り上げる音楽など、やはりワクワクさせてくれました。

主人公が今後どのような力を発揮するのか、戦艦のようにかっこいい甲鉄城の活躍も早く見たいです。『進撃の巨人』のオマージュのような演出を見つける楽しみ方も出来そう。

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ちなみに、シリーズ構成は『プラネテス』『コードギアス』の大河内一楼氏、キャラクター原案には『機動戦士ガンダム0080』『超時空要塞マクロス』の美樹本晴彦氏。和風な衣装やキャラクターデザインは、海外でも人気が出そうです。

なお、第1話は一足先にAmazonプライムで配信されており、評価は15件中15件が☆5評価となっています。


第3弾PV「甲鉄城のカバネリ」PV第三弾_2016.03.17解禁
https://youtu.be/NljBw9RtOx4[リンク]

TVアニメ『甲鉄城のカバネリ』
フジテレビ“ノイタミナ”にて毎週木曜24:55~放送  ほか各局でも放送

Amazonプライム・ビデオにて日本・世界独占配信
第2話以降:日本では毎話フジテレビ放送直後の木曜27:00〜配信予定

公式サイト:
http://kabaneri.com/

『甲鉄城のカバネリ』作品概要

貫け、鋼の心を

[INTRODUCTION]

世界中に産業革命の波が押し寄せ、近世から近代に移り変わろうとした頃、突如として不死の怪物が現れた。鋼鉄の皮膜に覆われた心臓を撃ち抜かれない限り滅びず、それに噛まれた者も一度死んだ後に蘇り人を襲うという。後にカバネと呼ばれる事になるそれらは爆発的に増殖し、全世界を覆い尽くしていった。

極東の島国である日ノ本(ひのもと)の人々は、カバネの脅威に対抗すべく各地に「駅」と呼ばれる砦を築き、その中に閉じ籠もることでなんとか生き延びていた。駅を行き来ができるのは分厚い装甲に覆われた蒸気機関車(通称、駿城(はやじろ))のみであり、互いの駅はそれぞれの生産物を融通しあうことでなんとか生活を保っていた。

製鉄と蒸気機関の生産をなりわいとする顕金駅(あらがねえき)に暮らす蒸気鍛冶の少年、生駒(いこま)。彼はカバネを倒すために独自の武器「ツラヌキ筒(づつ)」を開発しながら、いつか自分の力を発揮できる日が来るのを待ち望んでいた。

そんなある日、前線をくぐり抜けて駿城の一つ甲鉄城(こうてつじょう)が顕金駅にやってくる。車両の清掃整備に駆りだされた生駒は、義務であるカバネ検閲を免除される不思議な少女を目撃する。

その夜、生駒が無名(むめい)と名乗る昼間の少女と再会するなか、顕金駅に駿城が暴走しながら突入してきた。乗務員は全滅し、全てカバネに変わっていたのだ!顕金駅に溢れ出るカバネたち。パニックに襲われる人々の波に逆らうようにして、生駒は走る。今度こそ逃げない、俺は、俺のツラヌキ筒でカバネを倒す!

―――こうして、本当に輝く男になるための生駒の戦いが始まるのだった。

(C)カバネリ製作委員会

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