初公判控えた小沢元代表「政権交代のスケープゴートにされた」

小沢一郎元民主党代表

 小沢一郎元民主党代表は2011年10月2日、ネットメディアと主権在民を考える会が主催した「第2回 小沢一郎元民主党代表vsフツーの市民」に出席した。小沢氏が公の場に姿を現すのは、自身の資金管理団体「陸山会」をめぐる政治資金規正法違反事件で東京地裁が9月26日、元秘書3人に有罪判決を言い渡して以来、初めて。この模様はニコニコ生放送で中継された。

 6日に自身の初公判を迎えた小沢氏は、元秘書3人の有罪判決について「このあいだの判決は大変びっくりした」と語り、「なんの証拠もないのに裁判官が独断で推測に基づいて有罪に決めてしまうのは、民主主義国家では考えられない結果」だとした。

 またこの背景には、小沢氏自身が国を変えなければならないと強烈に思っているがために「既得権益を持っている方にはある意味で恐怖」になっていることがあるとし、「『あいつだけは許せない』という意識が働くんじゃないでしょうか」と述べた。

 さらに今年5月、「ウォール・ストリート・ジャーナル」誌のインタビューで、政治資金規正法違反事件に関する質問に「旧体制の弾圧だからしようがない」と答えていることについて問われると、「半世紀を経て新しい民主党政権というものができた。それはある側面から見るとひとつの権力闘争でもある」としたうえで、

「(自分は)ある意味で、政権交代のスケープゴート(いけにえ)にされたということ」

と語った。

◇関連サイト
・[ニコニコ生放送]小沢氏の「スケープゴート」発言から視聴 – 会員登録が必要
http://live.nicovideo.jp/watch/lv65668274?po=news&ref=news#0:15:15

(土井大輔)

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