日本感染症学会 ジカウイルス感染症(ジカ熱)の治療を受けられる国内の専門医在籍病院を公開
日本感染症学会は、ジカウイルス感染症(ジカ熱)に罹患した場合に治療を受けられる日本国内の病院を、ホームページ上で公開しました。
日本感染症学会 ジカウイルス感染症専門医医療機関
http://www.kansensho.or.jp/mosquito/zika_list.html [リンク]
ジカ熱は、ヒトスジシマカなどの蚊が媒介する病気です。一昨年問題になったデング熱のデングウイルスと同族のウイルスです。
ジカウイルスを保有する蚊に刺されたからといって、必ずジカ熱になるとはないとされています。不顕性感染といって、感染はしているものの、症状が出ない場合も少なくありません。また、先日国立感染症研究所がジカウイルスのクローンを完成したものの、ワクチン自体はまだ完成していません。
妊娠中の女性が感染した場合、小頭症の子どもが生まれるケースが知られており、問題になりました。
また、患者さんによってはギラン・バレー症候群といって、筋肉を動かす神経に麻痺が起き、歩行困難、手を動かすことの困難、胸郭を動かせず自発呼吸が難しくなるなどのケースも確認されています。
中南米で流行していることから、ブラジルでは妊娠中の女性にリオデジャネイロオリンピックの観戦を控えるように指示が出ていますが、そのことを見越してか、日本感染症学会はジカウイルス感染症の専門医がいる病院をホームページ上で公開しました。
中南米旅行の後、ジカ熱を発症した患者が数名確認されているため、今夏のリオデジャネイロオリンピックの予防線として、帰国後に発症する患者の受け入れ態勢を整えたとも考えられます。
中南米の旅行や、今夏のリオデジャネイロオリンピックから帰国した際に、発熱などの症状がある場合は、専門医がいる近くの病院で相談するほうがよいでしょう。もっとも、出かける時には、虫よけスプレーなど、蚊に刺されない工夫をすることが最も重要です。
※写真は、日本感染症学会 http://www.kansensho.or.jp/mosquito/zika_list.html より 引用
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(執筆者: 松沢直樹) ※あなたもガジェット通信で文章を執筆してみませんか
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