職人技MAD「松屋の飴切り」、柴又”公認”でコンテスト

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「松屋の飴切り」MADの優勝作品「Matsuyans」

 飴を刻む音がトントンと響く「松屋の飴切り」、まるで”太鼓の達人”をプレイしているような軽快なリズムは、柴又の名物のひとつだ。その職人技を素材に作られたMAD(※既存の動画や音声、画像などをつなぎ合わせて加工・編集した作品)のコンテストが、2011年9月14日に葛飾区・柴又で行われ、ニコニコ生放送で中継された。

 「柴又公認!第一回『松屋の飴切り』MADコンテスト」と題して行われたこのイベントは、今月17日に行われる「柴又宵まつり」を記念して開催された。映画『男はつらいよ』の舞台として知られる葛飾区・柴又。帝釈天へ続く参道に立ち並ぶお店のひとつに、今回MAD素材となった「松屋の飴」総本店がある。店先で細く伸ばした飴を包丁でリズミカルに刻んでいくその音は、環境省が「残したい日本の音風景100選」に選定したほどだ。

 この「松屋の飴切り」の様子はニコニコ動画にも投稿され、2011年9月16日の時点で再生数は38万回を超えている。動画中、飴切りが始まると、見ているユーザーたちからは「!?」と驚きのコメントが。最初の動画を皮切りに「松屋の飴切り」タグも登場し、昨年から音MADも作られてきた。

 コンテストの優勝に輝いたのは「Matsuyans」と題した音MAD。疾走間のある曲に絶妙に飴切りの音を合わせており、映像も高度な編集で見ている人を飽きさせない。ニコニコ生放送の視聴者からは「かっこいいいいいいい」「すげえw」といった賛辞のコメントが寄せられた。

 優勝者に贈られる賞品は、なんと”松屋の飴2.5キロ”。飴2.5キロは袋にすると20袋、棒状では長さ10メートル近くになるそうだ。「優勝の方にお送りする際に、実際の飴のかたまりで送るのか、1メートルを10本にするのか、袋にしてというお願いがあれば袋にします」と主催が呼びかけると、「松屋の飴」5代目の宮崎修さんは「生産者からしますと、長い棒だと湿気でベトベトしてしまいますので、やはり袋で送らせていただいたほうがおいしく舐められるんじゃないかなと思います」とコメントし、お店の人ならではの気遣いが見られた。

◇関連サイト
・柴又公認!第一回『松屋の飴切り』MADコンテスト! – じーも
http://www.kameari-net.com/topix/?p=3315
・[ニコニコ動画] 包丁のリズムが最高!伝統の松屋の飴切り
http://www.nicovideo.jp/watch/sm10621562

(境田明子)

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