これは“Facebook+”? Facebookが友達を自動的に分類する『スマートリスト』を発表
Facebookは、ユーザーデータを分析し『友達リスト』を自動的に分類する『Smart Lists(スマートリスト)』など、新しい機能を発表しました。『友達リスト』機能を使いやすくすることで、投稿内容に合わせてより細やかに公開範囲を設定できるようになります。アップデートは今週中に全ユーザーに対して行われる見通し、モバイル版では数週間以内になるようです。
Facebookには、数年前から『友達リスト』機能は存在していましたが、作成にかかる手間に対してメリットが少ないため、ごく一部のユーザーにしか利用されていませんでした。今回のアップデートでは、『スマートリスト』『Close Friends(親しい友達)』『Aquaintances(知り合い)』の3種類をデフォルトで用意。さらに、友達ごとに追加するリストをサジェストする機能も追加しました。実際のところ、Facebookで「知り合いかも?」などと“サジェスト”されるのに食傷気味の人も多いと思うのですが、さらに“サジェスト”が増えるのはどうなんでしょうね?
自動的に友達をリストに振り分け『スマートリスト
『スマートリスト』は、Facebpokがユーザーデータを分析して、自動的に『仕事(Work)』『学校(School)』『家族(Family)』『地域(City)』のリストを作成。勤務先が同じであれば『仕事』に、卒業した学校が同じであれば『学校』に分類され、面倒なリスト作成をせずに「大学時代の友人と写真を共有」などが行えます。このリストの内容は、後で編集しなおすこともできます。
公開範囲を関係性でカスタマイズ
『Close Friends』リストは、「自分の投稿をすべて公開」してもよいと思える人を追加するリスト。また、同リストのメンバーによるニュースフィードだけを見ることも可能です。『Acquaintances』リストは、昔のクラスメイトや仕事関係の人など、あまりプライベートを知られたくない人を入れるリスト。このリストでは、結婚や引越しなど大きな節目となる情報だけが公開され「つきあいが途絶えない程度」の情報共有が行われます。このふたつのリストは、Facebookによって自動生成されることはなく、自分自身で作成する必要があります。
さらに、たとえば職場の上司など「Facebookでつながっているけれど、何も知られたくない」という相手がいる場合は、『Restricted List(制限リスト)』に追加すると「公開」投稿した内容だけを表示させることができます。そこまでするなら『承認』しなければいいのでは……と思いますが、なかなかそうはいかない関係性のときの苦肉の策ということでしょうか。
上記以外にも、これまでと同じようにさまざまなリストを作成することができます。また、今後はリストのメンバーは、お互いに「誰がこのリストに入っているか」を認識できるようになる予定。投稿の共有範囲がよりクリアになることで、自由度が増すことが期待されています。
Better Suggestions
今後は、『友達申請』を受けた段階で、既存のリストのいずれかに追加するかどうかを選択できるようになります。また、Facebookから『スマートリスト』などへの追加を“サジェスト””することもあるようです。
また、各リストは独自の『ニュースフィード』を生成しますので、『仕事』あるいは『親友』だけのニュースフィードを閲覧可能。各リストのニュースフィードをチェックするには、リスト名をクリックして表示します。投稿する際には、ドロップボックスでリストを選択して「公開」できるようになり、またプロフィールの公開範囲の確認もわかりやすくなる予定です。
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今回のアップデートについて、Facebookユーザーからは「Facebook+なの? それともFacebookspaceになるわけ?」と、『Google+』など他のSNSの機能との類似を指摘する声や、リスト機能で友達を分類することに対して「ややこしくなるだけ。今まで通りでいいのに!」と批判する声もあがっています。友達数があまりに多くなると、プライバシー公開範囲は気になるところでもあります。今回のアップデートは、Facebookの居心地を良くするのかどうか気になるところですね。
京都在住の編集・ライター。ガジェット通信では、GoogleとSNS、新製品などを担当していましたが、今は「書店・ブックカフェが選ぶ一冊」京都編を取材執筆中。
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