『カレログ』運営がスパイウェア認定について発表 「個人情報を第三者へ転送してた」「プラチナ会員廃止」
彼氏の居場所や着信履歴、インストールしているアプリケーションをリアルタイムに把握することができるアプリ『カレログ』がマカフィーのサイトにてスパイウェア認定されたのはご存じだろうか。昨日ガジェット通信でもお伝えしたが、再度おさらいしておくと『カレログ』が他人の通話を盗み見るスパイウェアとして登録されているのだ。
「Android/Logkare.A」というウィルス名で登録されており、マカフィーも認定するウィルスとなってしまったのだ。海外では『オッパミッチ』を作成したキム氏が2011年6月18日に、利用者に合意を得ずに位置情報サービスを提供したとして立件されている。そのユーザーの数が数十万人。今回の『カレログ』はダウンロード数は数万件と言われているが実際の課金は数十件しかないとのこと。被害者はごく少数だが、それでも場合によっては海外の例のように立件されることもあるかもしれない。
そんな『カレログ』の公式サイトでは“McAfee様のスパイウェア認定について”という発表を行っている。その発表内容の一部を抜粋すると……。
「先日、弊社の提供している「カレログ」アプリがウイルス対策ソフトMcAfeeにより、スパイウェア認定をされました。『Android/Logkare.Aは正規のソフトウェアですが、ユーザーが知らぬ間に、明確な合意を得ないまま、個人情報を第三者に転送できる機能が組み込まれています』」
と発表している。個人情報を第三者に転送していたというから驚き。『カレログ』は本人はもちろん相手の彼女がその情報を見られるのは誰もがわかっている仕様。しかしそれ以外にも第三者にその情報を転送されているというのだ。その第三者とは誰のことなのだろうか? 「ユーザーが知らぬ間に、明確な合意を得ないまま」と書かれていることから彼女とは別の全くの見知らぬ人物(団体)に情報が行っている可能性がある。しかし上記の書き方は受け取り方にとっては彼女とも捉えることができる。転送されていた情報がどのような個人情報かは具体的に書かれていないが、これについて『カレログ』運営側は、「現在旧バージョンの問題点を再検証するとともに、『明確な合意を得られる』よう、新たに開発されたバージョン(1.1.0)について、再調査を依頼し、サービスの健全化に努める所存です」とコメントしている。
また通話記録やインストールされているアプリが把握出来るプラチナ会員(1980円/30日)が廃止されたことが同サイト上に告知されている。会員には個別にアナウンスし返金対応するとしている。
※画像は『カレログ』のウェブサイトより引用。
※この記事は、ガジェ通ゴールドラッシュの「ソル」が執筆しました。[リンク]
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