もはや精神的ブラクラ・・・「ひとりかくれんぼ」中の異常現象

「ひとりかくれんぼ」の様子を映した映像

 夏といえば怖い話。2011年8月10日のニコニコ生放送「ニコ生ナックルズ」では、「怖すぎる動画」をテーマに諸事情によりテレビでは放送できない恐怖映像を特集した。そのなかで、「依り代」信仰を応用した「ひとりかくれんぼ」の途中に起こった、ある異常現象の様子をとらえた映像が流された。

 番組では、心霊写真を追いかける内に連続強姦殺人事件へとたどり着くという、サスペンス要素も含んだ「白いマンション事件」や、自殺スポット近くの吊り橋から撮ったビデオに不気味な声と手らしきものが写り込んでいる「湖面に蠢く自殺者の魂」などを紹介。さらに「現代の怪談」として、「ひとりかくれんぼ」の投稿映像を出演者の解説を交えながら放送した。

 「ひとりかくれんぼ」は、人の形をしたものには魂が宿るという「依り代」の信仰を応用した「遊び」。要は人形と「一緒に」かくれんぼをするのだが、さまざまな手順があり、それが「儀式」のようで気味が悪い。

 用意するものは、手と足がついた人型のぬいぐるみと米、自分の爪、塩水など。まず、下準備として、ぬいぐるみに名前をつけた後、刃物を入れて詰め物をすべて取り出す。名前のついた人形を「殺し」、「臓物」を取り出すかのようなこの作業。「人形の表情が変わるのではないか」と背筋に冷たいものが走る。人形は可愛ければ、可愛いほど不気味さが増す。次に、取り出した「臓物」の代わりに、用意した米と自分の爪や髪の毛を入れて、切開した部分を赤い糸で縫合する。これで「依り代」の出来上がりだ。

 この後にも、さらにいくつかの手順を踏み、真夜中の3時になったら「最初の鬼は○○(本人の名前)だから」と3回言って、人形を浴室の水をはった洗面器の中につける。そして、部屋の照明をすべて消し、テレビだけをつけた状態で目をつぶって10秒数えたら、かくれんぼのスタートだ。

■この不気味さは一体何なんだ・・・

テレビちゃんもホラー番組仕様になっていた

 数え終わったら、刃物を持って改めて浴室に行き、「△△(人形の名前)見つけた」と言って、胸を突き刺す。そして、「次は△△が鬼だから」と言って、自分はあらかじめ決めておいた隠れ場所へ。

 この隠れ場所にはあらかじめ塩水を用意しておき、しばらく隠れた後、これを口に少し含んで、残った塩水、口に含んだ塩水の順番で人形に吐きかけて、「私の勝ち」と3回宣言すればゲームは終了となる…はずなのだが、投稿動画では暗闇の中で、ある「異常事態」が起きて、正常な手続きでかくれんぼを終えられなくなってしまう。薄明かりの中で聞こえる「はぁ、はぁ」という投稿者の息遣いや、「こえー、何だよ」というつぶやきが、実にリアルだ。その瞬間にはニコニコ生放送の画面にも「ぎゃあああああ」「え?」「死亡フラグ」といったコメントが投稿された。

 映像を観終わった後は、数多の怪奇現象に出くわしている出演者からも、「これは怖いですね」と声が上がる。紹介者のミリオン出版怪奇現象取材班・住倉カオス氏は、

「例えば、こっくりさんだと、”ご宣託をもらう”という目的があるんですけど、これはないんですよね。分からないので気持ち悪いんですよ」

と、その怖さを分析した。

 なお、怪談史研究家の小池壮彦氏によると、こうした動画などを見て恐怖感を抱いたときには、「食塩で良いので、お塩をパラパラとやるのが一番お手軽で良いのでは」という。また、司会を務めた雑誌『実話ナックルズ』発行人の久田将義氏は「ひとりかくれんぼ」について、「絶対にまねをしないで」と警鐘を鳴らした。

(野吟りん)

◇関連サイト
・[ニコニコ生放送]「ひとりかくれんぼ」部分より再生 – 会員登録が必要
http://live.nicovideo.jp/watch/lv56450391?po=news&ref=news#0:45:51

【関連記事】
実話誌の編集者らが語る 「嫌な上司と付き合うには」
元プロ野球選手・愛甲氏、斎藤佑樹選手は「ストレートを中心に投げるべき」
「ヤクザとべったりな芸能人はいっぱいいる」 一般人の知らないヤクザの世界
池田信夫氏、地デジ化は「テレビ業界の古いビジネスモデルを守るため」
「人格を疑う」 飯舘村の農家、東電顧問の発言に激怒

  1. HOME
  2. 生活・趣味
  3. もはや精神的ブラクラ・・・「ひとりかくれんぼ」中の異常現象
  • ガジェット通信編集部への情報提供はこちら
  • 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。

記事ランキング