サーフィンしながら海洋モニタリングできるフィン型センサーとは?

センサー内蔵型フィン「Smartfin」

海洋環境の定期的なモニタリングは、地球温暖化の影響度を把握するためにも不可欠なもの。

しかしながら、沿岸海域は、浅すぎるうえ、砕波の影響により、観測機器を使った海水の測定が容易でない。

・サーフィンしながら、海水の状態を測定

米国の環境保護団体「The Lost Bird Project(ロストバード・プロジェクト)」は、サーフボード向けデジタルガジェットの開発ベンダー「BoardFormula(ボードフォーミュラ)」と提携し、センサー内蔵型フィン「Smartfin(スマートフィン)」を開発した。

Smartfinは、サーフボードに装着することで、ユーザーがサーフィンをしている間、位置情報のほか、海水の温度や塩度、pH(水素イオン指数)などを自動的に測定。

測定データは、Bluetoothを通じてスマートフォンに転送でき、世界各地の研究グループらにオンラインで共有される仕組みだ。

なお、Smartfinは、一般的なフィンと同様の機能も果たし、既存のあらゆるサーフボードに取り付けることができる。

・クラウドソーシングを活用した海洋モニタリング

Smartfinは、クラウドソーシングを活用することで、従来、困難であった沿岸海域の観測データを収集しようとしている点が画期的。

世界中のサーファーが波乗りを楽しみながら測定した貴重な海洋データは、今後、様々な研究開発に役立てられるであろう。

Smartfin

  1. HOME
  2. デジタル・IT
  3. サーフィンしながら海洋モニタリングできるフィン型センサーとは?
Techable

Techable

ウェブサイト: https://techable.jp/

  • ガジェット通信編集部への情報提供はこちら
  • 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。