ターゲットは女性 ソニー・エリクソンがコンパクトかつハイエンドなAndroidスマートフォン『Xperia ray』発表会を開催
ソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズは8月10日、NTTドコモ向けAndroidスマートフォン新製品『Xperia ray SO-03C』の製品発表会を開催しました。『Xperia arc』をベースに機能面を省くことなく、コンパクトサイズを実現した製品。同社は女性ユーザーをターゲットにプロモーションを予定しており、会場では今後コラボレーションするファッションイベント『神戸コレクション』をイメージしたランウェイ上のパフォーマンスも行わる華やかな発表会となりました。『Xperia ray』のドコモからの発売は8月27日を予定。8月12日から事前予約の受け付けを開始します。
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『Xperia ray』は、OSにAndroid 2.3を採用し、3.3インチディスプレーを搭載するスマートフォン。CPUは『Snapdragon』のMSM8255 1GHz、バッテリー容量は1500mAhで、『Xperia』シリーズでは初めてインカメラを搭載。『Xperia arc』同様に『おサイフケータイ』、ワンセグ、赤外線には非対応ですが、『Xperia』シリーズでは初のテザリングに対応しています。
発表会ではソニー・エリクソン代表取締役社長の仲井一雄氏が挨拶。『Xperia ray』はデザインも機能も求める女性をターゲットに、「手のひらにプレミアムを」というコンセプトで企画したことを説明しました。
続いてNTTドコモプロダクト部第二商品企画担当部長の山口文久氏が、ドコモのラインアップにおける『Xperia ray』の位置づけを説明。夏モデルとして9機種発表したスマートフォンの10機種目にあたる『Xperia ray』は、これまで6割近くが男性ユーザーだった『Xperia』シリーズに、女性ユーザーをターゲットにした新製品としてソニー・エリクソンと企画したとのこと。
ドコモの調査では、女性ユーザーはスマートフォン購入時に重視するポイントとして、「サイズ・厚み・薄さ」「カラー」「フィット感・持ちやすさ」「重さ・軽さ」が挙げられました。
『Xperia ray』は、『Xperia arc』『Xperia acro』の4.2インチに対して3.3インチのディスプレーを採用し、幅53mm、厚さ9.4mm、重量100gとコンパクトなサイズを実現。コンパクト・フィット感を重視しています。
カラーバリエーションはGold、Pink、Whiteの3色。特にWhiteは、コンパクトな携帯電話を持つ男性ユーザーにも受け入れられるのではと見ています。
次にソニー・エリクソン常務取締役の高垣浩一氏が製品の概要を説明しました。まずデザインについて。3色のカラーは、それぞれ粒子感やつやなどが色別に異なる仕上げになっています。背面からディスプレー面にかけてはラウンドフォルムを採用し、ラウンド部が手元に向かって幅が広くなっているため、持ちやすい構造。ディスプレー側の側面には超硬アルミ合金を採用し、高級感を演出しています。
ホームキーの周りには、本体カラーと同じ色で円弧状の『クレッセント(三日月)ライン』を配置し、デザイン上のアクセントになっています。『クレッセントライン』にはLEDライトを搭載し、着信や充電の際に点灯する仕組み。
独自のミュージックプレーヤーでは、従来からある『Infiniteボタン』を押すことにより、これまでの『YouTube』の検索結果に加えて『Wikipedia』上のアーティスト情報、『Google』上の歌詞情報、『YouTube』のカラオケ動画の検索機能を追加。オーディオ再生レベルを強調する『xLoud』機能の採用により、内蔵スピーカーでの再生時に迫力あるサウンドを実現しています。
カメラは『Xperia arc』『Xperia acro』同様、810万画素で『Exmor R』を採用。インカメラの搭載は、やはり女性からのニーズが高かった機能として採用したそうです。
文字入力ソフト『POBox Touch』は最新のバージョン4.3を搭載。音声入力の採用、予測変換候補の表示エリアを拡大、プリインストールの3タイプのほかにさまざまなデザインをダウンロード可能な『キセカエキーボード』といった機能追加があります。
続いてプロモーションについての説明へ。8月27日から放送されるテレビCMが上映された後、会場ステージでモデルの皆さんによるランウェイパフォーマンスが繰り広げられます。
ファッションイベント『神戸コレクション』とのコラボレーションは、9月4日に神戸、9月17日に東京で開催されるイベントでステージやブースに展開するほか、イベントに出展する25ブランドとコラボレーションした背面カバーのプレゼントキャンペーンを実施します。
さらに、モデルの浦浜アリサさん、LIZAさん、メロディー洋子さん、大石参月さん、滝沢カレンさんの5人のトップモデルをビジュアルに採用したキャンペーンを実施。会場では大石参月さん、滝沢カレンさん、浦浜アリサさんがランウェイでのパフォーマンスとトークショーに出演しました。
タッチ&トライコーナーで実機を触ってみました。幅が少なく薄型で、確かにコンパクト。女性にも持ちやすいだけでなく、片手で操作しやすいので男性ユーザーにもアピールしそうなサイズ感です。
側面は背面からのラウンド形状と直線的な超硬アルミ合金部品がほどよいコントラストで、グリップ感も上々。
ホームキーは『クレッセントライン』に囲まれ、その左右にソフトキーの戻るキーとメニューキーを配置。これまでの『Xperia』シリーズとは一味違った存在感があります。
Androidのバージョンは2.3.3。ビルド番号は『Xperia acro』より新しい4.0.D.2.61になっています。
『Xperia arc』と比べると、そのコンパクトさがよく分かると思います。「コンパクトにすることで何も犠牲にしない」(同社)ということで、画面サイズは小さくても『Xperia arc』『Xperia acro』と同じ854×480ドットの解像度を実現しています。画面が小さいことの効果は、電池の消費量に及ぶとのこと。電池容量は同じ1500mAhなので、『Xperia arc』『Xperia acro』と比べて電池の持ちがよいかもしれません。
ソニー・エリクソンやサードパーティーから、様々なアクセサリーの発売を予定しているとのこと。自分流にアクセサリーを組み合わせて使いたい女性ユーザーには楽しい端末になりそうです。
『Xperia ray』主な仕様
OS:Android 2.3
サイズ:約W53×D111×H9.4mm
重量:約100g
連続通話時間:約360分(3G)、約380分(GSM)
連続待ち受け時間:約400時間(3G)、約290時間(GSM)
ディスプレー:フルワイドVGA Reality Display 約3.3インチ 1677万7216色 480×854ドット
内蔵メモリー:512MB(RAM)、1GB(ROM)
プロセッサ:Snapdragon MSM8255 1GHz
カメラ:有効画素数約810万画素
インカメラ:有効画素数約30万画素
外部メモリー:microSD(2GB)、microSDHC(32GB)
FOMAハイスピード:対応
Bluetooth:Ver 2.1+EDR
Wi-Fi:IEEE802.11b/g/n
テザリング:最大同時5台接続
カラー:Pink、White、Gold
宮原俊介(エグゼクティブマネージャー) 酒と音楽とプロレスを愛する、未来検索ブラジルのコンテンツプロデューサー。2010年3月~2019年11月まで2代目編集長、2019年12月~2024年3月に編集主幹を務め現職。ゲームコミュニティ『モゲラ』も担当してます
ウェブサイト: http://mogera.jp/
TwitterID: shnskm
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