浮世絵はここから始まった!菱川師宣、鳥居清信など初期浮世絵が大集合「初期浮世絵展」開催

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浮世絵に関する話題には歌川広重、葛飾北斎、歌川国芳などの誰でも一度は耳にしたことがある有名浮世絵師の名が挙がることが多いですが、歌川広重や葛飾北斎は時代的には江戸時代後期に活躍し、浮世絵人気の絶頂の時期でした。

今回紹介する展覧会は、彼らが活躍するよりももっと前の初期浮世絵作品にスポットをあてた「初期浮世絵展 -版の力・筆の力-」です。

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浮世絵の始祖 菱川師宣から錦絵を確立させた鈴木春信まで

初期浮世絵展では浮世絵の始祖と言われている菱川師宣(ひしかわもろのぶ)の作品をはじめ、浮世絵界で大きな派閥となっていた鳥居派から鳥居清信(とりいきよのぶ)や鳥居清倍 (とりいきよます)などの作品も展示されるとのこと。そして浮世絵版画の最終形態と呼ばれる錦絵を確立した一人である鈴木春信(すずきはるのぶ)の作品も展示されます。

奥村政伸 「両国橋夕涼見大浮絵」 寛永期(1748-51)頃 ホノルル美術館蔵

奥村政伸 「両国橋夕涼見大浮絵」
寛永期(1748-51)頃 ホノルル美術館蔵

日本初 初期浮世絵作品展

展示される作品は大英博物館、シカゴ美術館、ホノルル美術館、シアトル美術館から個人蔵の作品まで国内外から初期浮世絵作品が大集合。初期浮世絵作品をこのように様々な所蔵元から集めた展覧会は日本初なんだそうです。

初期浮世絵は制作された年代も古くなるため、現存する作品数が少ないのだそう。さらに肉筆浮世絵となると一点ものになるわけですからさらに貴重なものになりますね。そういった希少作品が本展では一堂に会するわけです。

重要美術品 (無款) 「桜狩遊楽図屏風」 寛永期(1624-44)  個人蔵

重要美術品 (無款) 「桜狩遊楽図屏風」
寛永期(1624-44)  個人蔵

「初期浮世絵展 -版の力・筆の力-」は 2016年1月9日(土)〜2月28日(日)まで、千葉市美術館で開催されます。

会 期:2016年1月9日(土)〜2月28日(日)
開館時間:10:00 〜 18:00 ( 金・土曜日は 20:00 まで ) *入場受付は閉館の 30 分前まで 休館日 2 月 1 日 ( 月 )、2 月 15 日 ( 月 )
観覧料:一般 1200(1000) 円、大学生 700(500) 円

初期浮世絵展−版の力・筆の力−|千葉市美術館

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