“もんじゅ”抱える福井県の知事 エネルギー政策で電力会社に注文
福井県の西川一誠知事は2011年8月1日、ニコニコ動画の番組「もんじゅ、原発、福井の未来はどうなる?~西川一誠・福井県知事にズバリきく!」に出演し、今後の福井県のエネルギー政策について、「電力会社自身も(風力発電などの)新しいエネルギーのシステムを積極的に進めるべき」と語った。
開発研究用の高速増殖炉「もんじゅ」等を含めると、福井県には原子力発電所が15基もある。そんな福井県にとって、福島第1原発の事故は他人事ではない。西川知事によると、東日本大震災直後から福島県の災害対策本部に職員を派遣し、原発事故現場の情報を得ているという。
番組では、福井県在住という視聴者から「今これだけ原発が非難されている中、原発を推進する意味がわからない。リスクばかりを背負っている気がする。自然エネルギーという選択肢はないのか」という質問が寄せられた。これに西川知事は「福井県としてはエネルギーの多角化を先導的にやる立場にある」とし「風力発電であったり、海洋を使ったりとか。いろんなことをやるべきだ」と答えた。
さらに、インタビュアーを務めたジャーナリストの角谷浩一氏が「官・民が一緒にいろいろできるようなプラン、プロジェクトを福井県主導で何かやるということはないのか」と踏み込むと、西川知事は「やりたいと思う。いろんな企業が参加してもいい」とした上で、
「電力会社も、待ちの姿勢ではなくて、新しいエネルギーのシステムをもっと積極的にやるべきだ」
と語った。
(山下真史)
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