マンガ『医龍』に学ぶ、成長をし続けていく上で心に刻みたい言葉――大事なことは全部マンガが教えてくれた
© Taro Nogizaka・Akira Nagai / 小学館
突然ですが、「マンガ」のあるシーン・ある言葉に、ハッと気づきを与えられたこと、勇気づけられたこと、ありますか?
普通に仕事をしているだけではなかなか気づくことのできなかった考え方など、「マンガから学べた!」ってこと、あると思います。そんな仕事に人生にジンジン効いてくるマンガの1フレーズを、筆者の独断と偏見で選定、解説までしてしまうこのコーナー。
今回は、圧倒的な技術力をもつ外科医朝田を中心に医療ドラマを描いたマンガ『医龍』(©Taro Nogizaka・Akira Nagai / 小学館)より、成長をし続けていく上で心に刻みたい言葉をご紹介します。
まだまだ成長しているという実感はありますか?
社会人になって、ひとつの部署や会社で経験を積んでいくと、最初の内はぐんぐん成長していたとしても、徐々にそのスピードが鈍ってくることがあります。また、磨き上げたスキルや経験で大抵のことは乗り切れるようになっていくことで、自分としては維持ができているつもりでも、年齢を重ねたり、環境が変化する事によって、気づいたら相対的には退化している、なんていうことも存在します。
成長を続けることというのは、口にするよりはるかに難しいことなのです。
そんな、成長をし続けていく上で心に刻みたい1フレーズがこちら!
“腕ってやつは、上がってると感じてなきゃダメなんだよ。
維持してると思ってんなら、落ち始めてるってことだ。”
© Taro Nogizaka・Akira Nagai / 小学館
朝田のチームで麻酔を担当する荒瀬は、とある事件からなかなか立ち直ることができず、酒と薬に溺れる日々を送っていた。それでも麻酔の技術の高さは群を抜いており、朝田は自分のチームに引き入れているのだった。いわば、朝田の相棒のような存在である。
どんな人間でも構わない。だけど、それは技術があればこその話だ。酒と薬の量が増え始めた荒瀬に、朝田はそう声をかけます。
「腕は落ちてねェ」
そう返した荒瀬に対して朝田が言った言葉が、上記のものです。
成長を実感できる状態を保ち続けなければ維持すら難しい
人間は年を重ねることによって、知らない内に老化が進み、気づかないくらいのスピードで徐々に退化をしていきます。その間に積み重ねた経験でスキルや知識の退化を補うことができるため、一見すると退化を感じにくいのですが、外科医のように、自らの手で手術を行う人などはまさに「腕を維持する」ことの難しさを感じやすいことでしょう。
「腕は落ちてない」と思っていても、何もしなければ老化や環境の変化とともに徐々に劣化していくため、継続的に「腕が上がってる」と思えるような状態でなければ、維持する事すら難しいのです。
それは一般のビジネスにおいても全く同じことが言えます。
ある程度経験を積んでくると、新たな成長を遂げなくても大抵のことは乗り切れるようになり、「腕を磨く」という努力を怠ってしまいがち。しかしそれでは、気づかない内にどんどん自分を劣化させていくことになるのです。
もし成長をし続けたい、最低でも維持はしたいと思うのなら、「腕が上がってる」と感じられるくらいの努力をし続けなければいけないのです。
市場は変化し、どんどん新しいスキルや技術を身につけていかなければあっという間に置いて行かれる。そんな厳しい環境の中でビジネスをやっていく以上、常に「誰よりも成長している」という自負が持てるくらいに、努力を続けなければいけません。
歳を重ね、若いころのような成長感を感じられなくなってきていたとして、それでももし「腕は落ちてないはず」と思っているのなら、この言葉を思い出し、「落ちてない」ではダメなんだ!と自分を奮い立たせましょう。
監修:リクナビネクストジャーナル編集部
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