余剰食糧を「捨てる」から「譲る」へ。必要な人に食べ物を譲るプラットフォームが開発される

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米ニューヨーク市で1年間に埋立処理される食料廃棄物は、約133万トン。そのうち50万トンは、レストランなどの飲食店から排出されている。

ニューヨーク市では、「埋立処理される廃棄物を2030年までに75%削減すること」を目標とし、食料廃棄物の軽減に取り組むよう、市内の飲食店らに広く呼びかけてきた。

・余剰食料を必要な人々に届けるプラットフォーム

食料廃棄物の削減と生活困窮者へのサポートを両立するべく、ニューヨーク大学(NYU)の学生起業家によって2013年に創設された非営利団体が「Transfernation」。

オンラインプラットフォームを通じて、ニューヨークの企業や飲食店と、地元のチャリティ団体とをマッチングさせ、これまでに、1万ポンド(4536キロ)もの余剰食料を、必要とする人々に届けてきた。

いわずもがな、余剰食材は、可能な限り早く、効率的に、必要とする人々へ届けることが重要だ。

そこで、Transfernationは、ボランティアに特化した高度なマッチング機能やデータ解析技術を強みとするスタートアップ企業「SocialEffort」と提携。

SocialEffortがボランティア分野で培ってきた技術を余剰食料のマッチングに応用し、新たなスマートフォンアプリの開発に着手している。

・テクノロジーによって、“捨てる”から“譲る”へ

食料廃棄物を継続的に削減していくためには、“譲る”というアクションを、手間や負担なく実行できるよう、仕組みを整えていくことも大切。

TransfernationとSocialEffortとの取り組みは、互いの強みを持ち寄り、最新のテクノロジーを効果的に活用することで、ユーザーの利便性を向上させ、従来のアクションに変化をもたらそうとしている点が、秀逸だ。

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