電車内の子供の泣き声が苦痛…女性専用車両を子連れなど気軽に乗れる「完全優先車両」に変更しようとの声

女性専用車両

2000年から京王電鉄の京王線で、平日深夜帯に新宿駅を発車する下りの臨時列車最後部の車両に試験的に導入されてから、順に全国で導入された「女性専用車両」。

これは痴漢などの反社会的行為に対する施策として導入されたものですが、現在は男性側から「女性専用車両に隣接する車両が混み合う」や「男性差別ではないか」との不満や意見が出ており、様々なところで物議を醸しています。

女性専用車両へのテレビなどの報道を見てみると、ラッシュ時にもかかわらず女性専用車両が空いている場合が見受けられたりするので、確かに男性が言っている不満点などもあながち間違っていない指摘といえるでしょう。

ですが、この「女性専用車両」については、各鉄道会社は朝の通勤・通学ラッシュ時間帯に女性のお客様・小学生以下のお客様等に安心してご利用いただくことを目的と説明をサイト上などに記載しています。女性専用車両に乗車可能なのは、女性だけでなく 小学生以下の児童と介助必要者、介助者も乗れるのです。ですが、そういった目的であれば、わざわざ「女性専用車両」と男性から差別と思われる名称にする必要は無いのではないでしょうか?
例えば一般車両には足の不自由な方や妊娠している女性に積極的に席を譲ることを目的とした「優先席」が設置されていますが、常識的に考えればそういった方々には一般席でも譲るのが普通です。しかし、ぎゅうぎゅう詰めになった車内で座っていた場合、少し遠い場所に譲るべき対象の人がいても、席を譲るのが難しい場合があります。

他には子供を連れて電車に乗ったお母さんは、ベビーカーで満員電車に乗ったり子供が泣いてしまった場合に周りに迷惑をかけているのではないかとハラハラしたり、子供の泣き声で通勤が苦痛になってしまうことがある人は少なくないのではないでしょうか。

現在は女性以外には小学生以下の児童と介助必要者、介助者しか女性専用車両に乗ることはできませんが、それを変更しお年寄りや介助が必要無くとも足の不自由な方、子供連れのお母さんなどを優先的に乗せる、完全優先車両にすれば良いとの声があがっています。

確かに子供連れやお年寄りの方が沢山おられる車内で痴漢行為を働く人はいないと思われますし、そういった人たちを優先する車両にすれば満員電車を利用し辛かったお母さんがたも気軽に電車へ乗れ、介助必要者も現在以上に席に座れる確率が増えるはずです。

JR西日本では2011年4月18日から女性専用車両を全日・終日化を実施していますが、女性の利便性を追及するだけでなく、他の本当に座席や安心して乗れる空間を必要としている乗客にも、更に配慮する必要がありそうです。

スクリーンショット:東京メトロ
(記者=麻衣子)


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