19世紀英国そのままの”アリス”の挿絵が素敵! ジョン・テニエル『不思議の国の塗り絵ブック』刊行 [オタ女]
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ルイス・キャロル(1832-1898)の『不思議の国のアリス』『鏡の国のアリス』といえば、21世紀になっても児童文学の決定版として世界中の読者に愛されているだけでなく、“未知の世界をさまよう少女”というイメージがさまざまなクリエイターのインスピレーションを刺激している存在。日本でも多くの“アリス”をモチーフにした作品やアイテムが生まれています。
1865年に刊行された『不思議の国のアリス』と続編として1871年に世に出された『鏡の国のアリス』の挿絵を描いたのは、風刺漫画誌『パンチ』のトップ・イラストレーターとして活躍していたジョン・テニエル(1820-1914)。両作品が普及するのにあたっては、彼の描いたユーモラスな挿絵が貢献したと言われています。
そんなジョン・テニエルの『アリス』の銅版画・挿絵をふんだんに収録した『不思議の国の塗り絵ブック』が2015年12月11日にパイ・インターナショナルから刊行されます。
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当初はキャロル自身が挿絵を描いてものが、出版にあたりテニエルに依頼することになったものの、キャロルが細部にまで注文をつけてテニエルを閉口させたというエピソードも伝わる『不思議の国のアリス』の挿絵。『鏡の国のアリス』も、一度は多忙を理由に依頼を断り、他の画家の作風が気に入らなかったキャロルが再び頼むことで仕事を受けたといいます。
そのユーモラスな動物たちや不思議なトランプ、そして繊細なアリスの姿……。熱心なファンならば、保存用と塗り絵用の二冊欲しいところなのではないでしょうか。
『不思議の国の塗り絵ブック』
仕様:A4判変型(235 mm×235mm)/ソフトカバー/96ページ(1C)
定価:本体1300円+税
ISBN:978-4-7562-4761-2 C0071
発売日:2015年12月11日
発売元:パイ インターナショナル
不思議の国のぬり絵ブック (PIE International)
http://pie.co.jp/search/detail.php?ID=4761 [リンク]
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乙女男子。2004年よりブログ『Parsleyの「添え物は添え物らしく」』を運営し、社会・カルチャー・ネット情報など幅広いテーマを縦横無尽に執筆する傍ら、ライターとしても様々なメディアで活動中。好物はホットケーキと女性ファッション誌。
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