我が家の保活体験記〜認可保育園に入るまで〜

はてさて、「保活の秋」からもうすっかり冬になってしまいましたね。みなさまいかがお過ごしでしょうか。12月になり、保育園の入園申し込みを行われた方も多いのではないのでしょうか。どこにしようかと日々検討を重ねるママやパパたち、小さいお子さんを連れての保育園の見学、本当にお疲れ様です。

筆者も昨年保育園探しにずいぶん苦労しました。今でこそもうすぐ2歳になる娘を認可保育園に預けられていますが、保育園探しは失敗もしました。前回の記事で、「どうして保育園は足りないのか?」という問題を取り上げさせていただきましたが、今回は私のような苦労はしてもらいたくないので、それらの体験談、それから実際に保育園に入れてみて、ということをお伝えできれば、と思います。

前提として、我が家は東京都在住。日本で2番目に待機児童が多いと言われる大田区です。1歳児の4月入園を希望していました。保活当時は夫婦ともに外勤のサラリーマンでした。

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保育園探しで失敗したこと

 我が家は保育園探しを始めた時期がとても遅くて、4月入園を目指しているのに、見学を始めたのがだいたい11月下旬とかでした。パンフレットは持っていたものの、何から始めたらいいのかイマイチわからず、遅くなってしまいました。

で、まず最初に失敗したのがこれ。

新規募集人数がないところを見学してしまった

 とりあえず保活というものは、保育園の見学をして、いいと思った保育園を申し込むところからだ・・・!というのがわかったところで、まず自宅近くの保育園の見学に行ってみました。

実際に行ってみたのはいいものの、周りは娘より小さい月齢の子ばかり。よくよく聞いたら、どうやらこの保育園は0歳児から入れる保育園で、1歳児の定員は0歳児から持ち上がってきた子たちで満員になるらしく、0歳児の誰かが途中退園しないと1歳児の入園はできない、と。

ええええ!

いやいやもっとちゃんと調べてから行けよ、と自分に言い聞かせましたが、単純に1歳児の定員12名、みたいなのだけを見てしまっていました。0歳児の定員の部分を見て、持ち上がりが何人いて、新規入園できる人数は何人なのか、という点を無視してしまったんですね。

これが、2歳児、3歳児入園が難しいと言われる所以か・・・!と思ったのでした。

皆さんも、希望している年齢の『新規募集人数』をしっかり見ることを忘れないでください。

認可保育園しか見ることができなかった

これは保活を始めた時期の遅さの問題もありましたが、「とりあえず認可保育園から」と思って、他の認証保育園とか、小規模保育は全然見ることができませんでした。

実際、私も今になって思うことは、保育園って色々な形態があり、『認証保育園のほうが保育料は高いけれど、融通は効くよ』、とか、『小規模保育の保育ママさんなんかも、お母さんが見るような家庭的な保育でいいよ』とか、そういう話を聞くようになりました。

一概に認可保育園だけがいいというわけではなく、どこも得意不得意があると感じるので、なるべく色んな保育園を見て、家庭によってベストな保育園を見つけることができればいいなと思います。

保育園探しのポイント

 ここからは、一経験談として、保育園探しの際、とりわけ希望の保育園を出す際のポイントを挙げたいと思います。

優先順位を決める

 希望の保育園を役所に提出するとき、どこを第一希望に出そうか、その下の第二希望はどうしようか、悩みますよね。とはいえ、候補の保育園はたくさんあるかもしれませんが、結局入園できる保育園は1つだけです。

どれだけ見学に行ったって、第10希望まで書こうが、結局入園できるのは1つです。

そのため、何を大事にするのか?夫婦で話し合って決めることが大事だと思います。

・自宅からの通いやすさから、近い保育園に申し込むのか?

・教育をしっかりやってくれるところを、優先的に申し込むのか?

・延長保育を積極的にやってくれているところになるのか?

・とにかく確実に入れそうな保育園に申し込むのか?

などなど、保育園によって特色はさまざま。とくに上位第三希望までは大事だと思うので、しっかり夫婦で話し合って、希望を出していただきたいと思います。

ただ、私が実際に娘を保育園に預けてから思うのは、「近いことが1番」ということです。保育園に預ける、ということは、夫婦が仕事に行く時は必ず連れていくことになるのです。晴れの日も、雨の日も、雪の日でも。

雪の日でも通えることを考えて、申し込みをしてほしいと思います。

ちなみに我が家では自転車で10分程度の保育園に通うことができているのですが、雨の日だと、子供は自転車に乗せてレインカバー、親はかっぱを着て完全防備、というスタイルで送り迎えしています。結構、大変です。

徹底的にリサーチする

我が家では、昨年度のボーダーラインの点数(実際に入れた人は、点数で何点だったのか)を自治体に聞いて、それをExcelでまとめて、グラフにして、そこで自宅からの通いやすさと、それから確実に入れそうな保育園をまとめました。

これは自治体の情報の開示状況によるので一概には言えないのですが、大田区では昨年度の倍率やボーダーラインの点数を教えてもらえることができたので、それを徹底的に分析しました。

これは体感ですが、基本的には、駅から遠いところはあまり激戦にならず入りやすいのかな、と感じたので、そこに申し込んだりしました。

余談ですが、よく保育園の必要度をアピールするために、嘆願書を一緒に提出しただとか、スーツで申し込みに行っただとか、面談で泣いただとか、都市伝説のような話を聞いたことがありますが、さすがにそれはしませんでしたし、周囲の方もそんな素振りはありませんでした。(当然?)

結果的には第二希望の保育園に通うことができています。 

娘を保育園に入れてみて

娘を保育園に預けはじめてからは、はじめは慣らし保育といって、親から離れて集団生活に慣れる、という期間があるのですが、これはこれで子供も泣いて大変なのですが*1、これを乗り越えてからは、娘も楽しく保育園に通えるようになりました。

もうすぐ2歳になる娘は、今では保育園でも「せんせー!」と言って楽しく過ごしています。

この間、ちょうど保育参観がありまして、親は子供に親だとわからないように変装して、保育園の様子を観察する、というイベントがあったのですが、「こんな小さな子たちが、集団生活もしっかりできていて、本当にすごいなぁ」とただただ感動しました。

まだ半年と少ししか経っていない保育園生活ですが、確実に子供の中ではかけがえのないものになっていました。

私1人で育てているだけではできなかっただろう毎日の外遊びや、子供たち同士での関わりあい、保育士の先生との信頼関係など、こういう社会活動を通して、子供たちはたくさんのことを学び、成長していく。人間が成長していく、ということについて、改めて考えさせられました。

保活をしているママ・パパにメッセージ

子供を連れて色々な保育園の見学に行くのは本当に大変だと思います。でも、それを乗り越えられて、保育園に入ることができたら、親子ともにまた新しい生活のスタートです。

個人的には、しっかり働いて、さらに家事や育児もできた、というときの満足感は、それのどちらか一方だけをするよりも、高いと感じています。もちろん大変なことも多いですが・・・。

保育園というのは働く親としては保育園というのは切っても切れない大切なインフラです。保育園を増やしてもらうということは引き続き訴えながら、保活をされている皆さんにも、ご家庭にあった素敵な保育園に入園できることを願っております。

著者:まなしば

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1988年生まれのIT会社員。1歳の娘とエンジニアの夫と3人暮らし。個人ブログ「ままはっく」を産休中に立ち上げ、月間50万PVのメディアとして子育てやWEBサービスについて連載中。子育て世代が意見を発信していくブログメディア「イクタス」も運営。こっそり大阪人。  

※1壮絶すぎる慣らし保育。私は何のために子供を保育園に預けて仕事に行くのかーままはっく

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