難民と地域住民がともに食卓を囲む、ソーシャルダイニングアプリがリリース
ドイツでは、近年、シリアをはじめ、中東などから逃れてきた難民が急増。
独紙ビルト (Bild-Zeitung) によると、ドイツ政府では、2015年の1年間で、約150万人の難民を受け入れ、2016年には、その規模がさらに増える見込みだ。
・難民と地元住民をつなぐソーシャルダイニングアプリ
ベルリンのスタートアップ企業Memoradoは、食事を通して、異国からやってくる難民と地元住民をつなぐ、ソーシャルダイニングアプリ「Refoodgee」を開発した。
Refoodgeeでは、ホストを務める住民と、ゲストとして招かれる難民が、出身国や言語、食事の好みなどをそれぞれ登録。
スケジュールなどの諸条件が合致すれば、地元住民が自宅などに難民を招き、食卓をともにするという流れになっている。
Refoodgeeは、現在、ベルリンを対象エリアとし、Androidアプリでのみ展開しているが、近々、iOS版もリリースし、他の国・地域にも広げていく方針だ。
・“同じ釜の飯”を、相互理解を深めるきっかけに
シェアリング・エコノミー(共有経済)を取り入れた難民支援のソリューションとしては、空き部屋を貸し出すホストと難民とをつなぐ「Flüchtlinge Willkommen」などもあるが、Refoodgesは、万人にとって身近な“食”を介して、地域の人々と難民たちをつなごうとしている点が秀逸。
食卓を囲み、空間や時間を共有することで、国籍や文化などの違いを超え、相互理解を深めるきっかけとなりそうだ。
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