梅毒患者が2000人を超える 若い女性の間で増加
国立感染症研究所の調査によると、感染症法での指定がなされて以来、梅毒に罹患した患者さんが2000人を越えたことがわかりました。
10月28日現在、国立感染症研究所が報告した情報によると、梅毒の罹患患者は2037人。
若い女性の罹患者増加が目立つことが指摘されています。
1967年の1万1千人をピークに、梅毒の罹患は減少を続け、500人前後の罹患者で推移していました。ところが、2013年から1000人台の罹患者になり、増加が続いて、感染症法で報告義務が指定された1999年以来、最大の罹患者を記録しました。
梅毒とは、STD(性行為感染症)の一種。梅毒トレボネーマという病原体の感染によって起こる疾患です。
性行為によって感染することがほとんどですが、感染直後は、症状が出ることがほとんどありません。
3週間後くらいから、痛みは伴わないもののリンパ節が腫れたり、一部の硬結、硬性下疳(潰瘍)が生じます。
その後、4週間~10週間後に、発疹が生じたり、発熱、倦怠感などの様々な症状が出始め、長期的に放置しておくと様々な症状が生じることが知られています。(重症化すると死亡するケースも確認されています)
特に女性の場合は、妊娠中に感染すると胎児に影響が出たり、死産に至るケースも知られています。
抗生物質で治療できる病気ですが、不特定多数のパートナーとの接触は避け、コンドームを利用することが大事だと厚生労働省は呼びかけています。男性は、パートナーのために、コンドームを使うように配慮したいですね。
写真はイメージ 足成より http://www.ashinari.com/2012/12/31-374622.php?category=265
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(執筆者: 松沢直樹) ※あなたもガジェット通信で文章を執筆してみませんか
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