ポラロイドカメラのワークショップに参加してみた インタビュー編
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ポラロイドカメラのワークショップに参加してみて非常に興味を持った筆者が
前回お世話になった主催者のイチミヤダイスケさんにポラロイドカメラについてインタビューをしてきました。
Q.イチミヤさん〜、今日はありがとうございます!
お茶でもしながらポラロイドについてお伺いしたいと思いますのでよろしくお願いします!
ポラロイドカメラの普及活動をライフワークにされていますが、具体的にはどのような活動なんですか?
A.興味のある方に実際にポラロイドカメラを使用してもらい、魅力を知って頂きたいと思って
大阪を中心にポラロイドカメラワークショップや撮影会を定期的に開催しています。
Q.イチミヤさん、堅いですよ……緊張してますか?
ユルい感じでポラについて話しましょう~!
私も前回の撮影会に参加しましたが、とても楽しかったです!
前回のワークショップで筆者が初めて撮影した写真。
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前回のワークショップの様子はこちら!
カメラ女子必見! ポラロイドカメラのワークショップに参加してみた【レポ編】
https://getnews.jp/archives/1199660
イチミヤさんがポラロイドカメラに惹かれたきっかけはなんですか?
A.はい、ちょっと緊張してます(笑)
たまたま見かけたSX-70の見た目に惹かれて衝動買いしてしまったのがきっかけですね。
1972年に発売され、その場で写真が現像できる画期性と独特のフォルムから
『アラジンの魔法の箱』と呼ばれジョン・レノンやアンディ・ウォ-ホルも虜になった初期のモデルです。
Q.モデルごとの特性と魅力、価格帯などを教えてください。
A.大きく分けると折畳タイプの一眼レフカメラと、BOXタイプと呼ばれる普通のカメラでいうところのコンパクトカメラみたいなカメラの二種類ですね。
折畳タイプの一眼レフカメラは「SX-70」シリーズと「SLR680」シリーズに分かれており
前者は低感度フィルム(NDフィルターで高感度フィルムが使えます)
後者はオートフォーカス・ストロボ内蔵オールインワンで高感度フィルムを使用します。
価格はSX-70で2~4万円程度、SLR680は4~5.5万円前後で取引されています。
BOXタイプも同様に初期型(ポラロイド1000等)は低感度フィルム。
後期型(600タイプ)は高感度フィルムを使い、ストロボ内蔵のモデルが多いです。
BOXタイプは構造が一眼レフタイプよりも簡略化されたカメラなので、4千~1万円程度でレアモデルほど高くなる傾向です。
魅力はそれぞれ多様なので一口には言い難いですが、今のコンピューター化されたカメラでは味わえないアナログさ加減や
固体や環境による微妙な写りの違いが一番の魅力なんだと思いますよ。
もちろん外観のデザインも大きな魅力の一つです!
Q.ふんふん……私はふんわりレトロな風合いの写真の仕上がりが興味を持つ一番のきっかけでした!
カメラによってそれぞれどのような写真が撮れるのかも知りたいです。
イチミヤさんが撮った写真をぜひ見せてください~!
A.沢山あるので順番にお見せしますね。
折畳タイプの一眼レフカメラ「SX-70」シリーズ
低感度一眼レフ 左 SX-70 First MODEL 右 SX-70 Sonar Autofocus MODEL2
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手前のSX−70が折り畳んだ状態です、ぺったんこ!
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SX-70、NDフィルター無しで高感度600フィルムを使ってイチミヤさん撮影した夜景写真です。
(以下イチミヤさん撮影の写真となります)
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低感度BOXタイプ ポラロイド1000
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ポラロイド1000で撮影した写真です。
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高感度600タイプ ポラロイド660
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ポラロイド660で撮影した写真です。
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高感度一眼レフ SLR680
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SLR680で撮影した写真です。
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こちらは前回ワークショップに参加された松田さんがSX-70で撮影された写真です。
4~5年前に期限切れになったフィルムを敢えて使用したのでこのようなアートな仕上がりに!
もちろん古いものなので当たり外れはあると思いますが、面白いですね。
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Q.ありがとうございます!やっぱりかなりの違いが出てくるんですね!
どのカメラも可愛くて使わず部屋に飾りたくなるな~……。
A.いやいや、飾らずに撮影してくださいよ!(笑)
ポラロイドならではのオンリーワンの写真なんですよね。
しかもモデルによって全然違ってくる。
興味がない方にとっては微妙な差かもしれませんが、いったんのめり込むとどんどん追求していきたくなります(笑)
Q.初心者な意見で申し訳ないのですが、フイルム代が高く1箱で8枚しか撮れないという
ハードルにはちょっと緊張してしまう部分もあります(笑)
A.現在はデジタルカメラ全盛の時代ですので何百枚でも撮れて当然という意識があっても当然ですよね。
でも撮れる枚数が限られているゆえの緊張は、大げさかもしれませんが”一期一会”の精神につながっていくと思うんです。
経済性や効率性でデメリットがあるのは確かですが、ポラロイドならではのレトロで
ふんわりしたイメージとそれを活かすための被写体選び、シャッターを切るときの緊張感は他のカメラでは味わえません。
また、その場ですぐ見れてしかも形に残る(モノクロで5分程度、カラーで30分程度)ので
人を撮ってあげた時に綺麗に撮れた一枚があればシェアしてあげる事も出来ますよね。
コミュニケーションツールとしてのポテンシャルが高いのも魅力の一つです!
SX-70でイチミヤさんが撮影したポートレート モデル:クロミツさん
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Q.ポラロイドカメラで上手に撮影するコツはありますか?
A.温度で色味が変わるので真夏の撮影は空調の効いた室内で 冬は寒さで現像されないのでポケットなどに入れて暖めることですね。
こちらは感光途中と感光後の写真です。
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じわじわと絵が浮き上がってくるのを待つのも楽しみの一つなんだそうです!
春と秋はポラにとって最適な季節です。
野外ではフロッグタンというアイテムを使って排出時の感光予防をすることが上手く撮るコツですね。
Q.ポラロイドカメラが欲しい場合はどこで買えるのでしょう?
A.私は幸い近所に『フォトスタジオ ヨシオカ』さんという取り扱い店があるので
そこで購入させてもらってます。
関西では他に梅田ロフト内の『on andon』さんや『八百富写真機店』さん
『ツカモトカメラ』さんなどで入手できます。
ネットショップでもいろいろ出品されているので、信用できる売主ならそちらで買うのも便利かもしれません。
Q.ネットショップで購入する際はどういう点に注意すればいいですか?
A.BOXタイプならよほどの事がない限り大丈夫だと思いますが、SX-70やSLR680等は注意が必要です。
「動作未確認の為ジャンク扱いで」という注意書きのある出品物がよくありますが
故障している事もあり後で修理に出すとお店で買える位になる事もあるので
気を付けて購入してくださいね!
A.なるほど…ヤフオクを見たところ数千円でで出品されているものも沢山ありますが
BOXタイプ以外は信頼出来るお店で購入した方が良いということですね…!
ありがとうございました、私も一度チェックしたいと思います。
写真提供
イチミヤダイスケTwitter @d_ichimiya
Instagram @d_ichimiya
Project SX-70 in OSAKA
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松田和弘
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