ゲーム雑誌を作っていると「思わぬ経費の使いすぎ」に驚くことがある

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ゲーム雑誌を作っていると、思わぬ経費の使いすぎに驚くことがあります。どの雑誌でも経費はかかりがちですが、特にゲーム雑誌は速報性が求められるがゆえ、他誌よりも多くかかってしまう経費があるのです。

そのひとつが、バイク便です。ゲームメーカーに最新のゲームディスクを受け取りに行ってもらったり、デザイナーにデザインデータを送ったり、そういうやり取りが多いのです。特に締め切りが近くなるとバイトも忙しくなるのでお使いを頼めなくなり、バイク便に頼ることになります。

締め切りギリギリになって最新ゲームのロムがメーカーから渡されることもあります。データ画像ではなくポジ(フィルム)を用意するゲームメーカーもあります。そういう場合もバイク便が活躍します。とにかくバイク便です。バイク便に引き取りに行ってもらいます。東京23区内の移動でも2000~4000円くらいします。

デザイナーのデータくらいならば、インターネット経由でファイルを送受信することもできるんじゃない? そんな疑問も浮かんでくると思いますが、高解像度の膨大なデータ量になりますのでどうしてもメモリ等に記録してバイク便で送るしかなかったりします。また、データ以外のやりとりで紙面の色チェックもありますので、やはりバイク便じゃないとダメなのです。

そして編集者のタクシー代も非常に経費として高額になります。これはゲーム雑誌に限りませんよね。深夜作業をしてタクシーて帰る社員が多いと、そのぶん経費として飛んでいくので編集部を圧迫します。「これだけ経費かかったなら社員2人増やしたほうが安上がりなんじゃないの?」というレベルのときもありました。

バイク便ではなくメッセンジャー(自転車便)を使うと安くなるのですが、数十分遅くなりますので、締め切りが近いとバイク便を頼むしかなかったりします。それでも節約を心がけている編集部はバイク便を極力使わずに作業していますので、驚くほど経費がかかりすぎる雑誌は、編集部努力が足りないということになるのかもしれません。

作業を前倒しでやればバイク便の使用頻度は半分以下になるように思います。まあ、それができないからいつも締め切り前が忙しいのですが……。

画像: 菅原県 先生

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