海自の練習艦かしまの艦長「オペレーション・トモダチ」を語る
海上自衛隊練習艦隊の旗艦「かしま」が2011年6月15日(現地時間)から3日間、シアトル港に寄港した。同港に自衛隊艦が寄港するのは35年ぶりだという。ニコニコ生放送では6月25日、『かしま来たる!海上自衛隊練習艦シアトル訪問』を放送。「かしま」の柏原艦長へのインタビューの模様を伝えた。柏原艦長は、東日本大震災の際の海上自衛隊とアメリカ軍による救援活動「オペレーション・トモダチ」について、「何の違和感も混乱もなくスムーズにいった」と語った。
柏原艦長は「かしま」の果たす役割について「練習艦なので、護衛艦とは違う作りになっている」と言い、「税金を使ってこれだけ施設を使い、かつ(自衛隊の)後輩を育てることをミッションとする船なので責任は重たい」と説明する。
東日本大震災の際、アメリカ軍は「オペレーション・トモダチ」として海上自衛隊と共に救援作戦を行っているが、その点について柏原艦長は「自衛隊は5年前に(陸・海・空を一括して指揮する)統合運用になったが、陸上自衛隊、海上自衛隊、航空自衛隊が協力するはるか前から海上自衛隊とアメリカ海軍はオペレーションを一緒にやってきた。そのため、何も違和感も混乱もなく、『オペレーション・トモダチ』は非常にスムーズにいった」と語った。
また、ニコニコ動画ユーザーの大多数を占める20代の若者に対し、「今回日本は未曾有の大災害にあったが、決してへこたれていない。日本とアメリカの関係は非常に緊密だと改めて確認できた。この友情関係を若い人たちに繋いでいってほしい。実習幹部にも一番大事なのは、いろんな国の人のことを友達になることと言っている。お互いを知ること。フレンドシップが大事」とメッセージを贈った。
(板井二郎)
◇関連サイト
・[ニコニコ生放送]「オペレーション・トモダチ」に関する部分から視聴 – 会員登録が必要
http://live.nicovideo.jp/watch/lv53970839?po=news&ref=news#53:58
【関連記事】
「こういうことには必ず『次』がある」 ビンラディン容疑者死亡でホワイトハウス前に集う人々
ディスカバリー号「最後の打ち上げ」成功!ニコ生に宇宙飛行士・野口氏が出演
打ち上げ直前!スペースシャトル「ディスカバリー」の歴史を振り返る
がれきの中でガソリンスタンド経営「おれがやめると、陸の孤島になってしまう」
大震災から3ヶ月 行方不明者8000人に「あきらめることなく捜索を続ける」
ウェブサイト: http://news.nicovideo.jp/
- ガジェット通信編集部への情報提供はこちら
- 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。