【動画】アンドロイドの「ジェミノイドF」が“女優気取り”でガジェ通にメッセージ!

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世界初となる、人間とアンドロイドが共演をする映画『さようなら』。劇団・青年団を主宰し、日本を代表する劇作家・平田オリザとロボット研究の世界的な第一人者である石黒浩(大阪大学大学院教授・ATR石黒浩特別研究室室長)が共同で進める、人間とアンドロイドが舞台上で共演した画期的な演劇プロジェクトを映画化した作品です。

先日、ガジェット通信では『さようなら』に女優として出演するアンドロイド「ジェミノイドF」からの動画メッセージを紹介しましたが、今回は新バージョンをお届け。

アンドロイドも愚痴を言う?「ジェミノイドF」スペシャル動画/Japanese Android“Geminoid F” told bitches
https://www.youtube.com/watch?v=QMbPBhsGMiY

「ガジェットの読者の皆様」と語りかけるところから始まる、主演ブライアリー・ロングとの対談インタビュー形式になっているこの映像。ジェミノイドFが語るのは、撮影中大変だったこととして、待ち時間が長い、などいっぱしの女優気取りのコメントから、雨に弱い、などアンドロイドならではの弱点を披露しています。

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第28回東京国際映画祭(会期:10/22~10/31)のコンペティション部門に、『FOUJITA』(小栗康平監督)、『残穢』(中村義洋監督)と並び、3本の日本映画の一つとして出品され、映画としてのクオリティと、そして史上初の「アンドロイドが優秀女優賞なるか?」というトピックが大きな話題を集めた本作ですが、東京国際映画祭を訪れた海外の有力紙・WEBサイトでも、本作が高く評価され、アンドロイド・ジェミノイドFの演技が大きな注目を集めています。

【テレグラフ】
http://www.telegraph.co.uk/film/sayonara/robot-actress-geminoid-f-uncanny-valley/
スタンリー・キューブリックが70~80年代から描いていた、人工知能を持つアンドロイドを映画に登場させたいという計画。2001年『A.I.』ではハーレイ・ジョエル・オスメントが(人型アンドロイドの)デヴィッドを演じた。あれから14年、キューブリックのビジョンがついに実現した。

【SCREEN DAILY】
http://www.screendaily.com/reviews/sayonara-review/5095990.article
映画のキャスティングの新時代を切り開いた!

【AP】
http://bigstory.ap.org/article/5aabc778fcec49458c68eb43a1f4007e/robot-star-illuminates-human-themes-nuclear-disaster-film
ロボットスターが人間ドラマを輝かせている。

【UNILAD】
http://www.unilad.co.uk/movies/japan-just-cast-an-actual-robot-as-the-lead-actress-in-a-movie/
日本は技術でいつも世界の一歩先にいるが、映画制作についても同様だ。彼らは長編映画に本物のアンドロイドをキャスティングしたのだ。

また、上記のような海外媒体での紹介が続き、海外のネットユーザーの間でも話題に。ジェミノイドFの映像がアップされたYouTubeに海外からのアクセスが殺到。

【海外のネットユーザーの反応(twitter、Daily Telegraphの読者投稿欄、中国版twitter・微博より)】
・素晴らしい。(アンドロイドが俳優になれば)映画会社は今よりもっと脚本に力を入れることができそう。
ハリウッドスターの名前で映画を売るよりも。
・アンドロイドがオスカーを手にする日が楽しみだね
・正直になろう。アンドロイドと役者の違いなんて気づけないと思うよ
・やっぱ日本って変だよな……!
・日本のロボット技術は確かに世界最先端だ
・これこそ真の科学技術の進歩といえる

「ガジェット通信」では、今後、脚本・監督の深田晃司さん、出演の新井浩文さん、アンドロイドアドバイザーの石黒浩教授のインタビューを公開予定。お楽しみに!

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藤本エリ

映画・アニメ・美容が好きなライターです。

ウェブサイト: https://twitter.com/ZOKU_F

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