なかなかモノが捨てられないときの「新基準」
部屋の片づけをしようと心に決めても、いざ始めてみると、「これはいつか使うかもしれない」「もったいない」「思い出の品だから」と、なかなか物が減らなくて結局片付かないというのはよくあることだろう。
では、片づけの具体的な方法以前に、「片づけるためのココロ」を整理するにはどうしたらいいのか。
『片づける勇気』(佐原美和/著、 岩井俊憲/監修、KKベストセラーズ/刊)では、片づけができない人が陥りやすい問題を主に取り上げ、心の整理をするためのポイントを紹介している。
本書によれば、物を整理するとき、「所有することでプラスになるとも、マイナスになるとも思えない」と決断ができない場合、少し目線を変えて考えるのがいいという。
まず、「何の目的で所有しているのか?」と考えてみよう。
「この靴は、スーツを着た時に合わせるため」
「このファイルは、学校のプリントを保管するため」
こういった形で回答できるはずだが、これが言えない場合はそのものは必要ないことになるはずだ。
また「その物の役割は何なのか?」についても考えてみよう。
たとえば、日用品なら「このノートはスケジュールを管理する」「この鞄はファイルが入る」など。絵やインテリアグッズは「家族で旅行に行ったことを思い出させてくれる」などになる。
物は、人の役に立つ目的を持って生まれてきたはずであり、その物の「役割」が具体的に言えないなら「役割」が果たせていないということになる。したがって、手放す時期がきたというのが、本書の主張だ。
本書では、服、思い出の物、贈り物、本、写真、年賀状、取り扱い説明書など、それぞれの整理のコツを紹介している。
ただし、使わないからといって全て処分することはないともいう。よく「使っている/使っていない」を整理基準にしている人がいるが、その基準で判断すれば、思い出の物は「使っていない」ことになることが多い。しかし、思い出の物としての役割を果たしているなら、所有することでプラスになるはず。思い出の物の役割は何か?を考える。そして、その役割が果たせているかどうか? をチェックすることが大事なのだとうう。
まずは片付けるための「ココロの整理」が大事。それができていれば、「残すのか、手放すのか」で迷うことなく決断ができるようになるはずだ。
部屋の片づけをする前に、まずは自分の気持ちを整理してみてはどうだろう。
(新刊JP編集部)
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