【東京モーターショー2015】「おこなの?」トヨタが手のひらサイズのコミュケーションロボット『KIROBO MINI』を参考出展
10月28日から11月8日にかけて東京ビッグサイトで開催される『東京モーターショー2015』。トヨタは、手のひらサイズのコミュニケーションロボット『KIROBO MINI(キロボ ミニ)』を参考出展しています。なぜ自動車メーカーがロボットを出展しているのでしょうか? 開発担当者にお話を伺いました。
『KIROBO MINI』は、国際宇宙ステーション“きぼう”に搭乗し、若田光一宇宙飛行士と世界で初めて宇宙での人とロボットとの対話実験に成功したロボット『KIROBO』のコミュニケーション機能をベースに開発したコミュニケーションロボット。開発を担当したトヨタ自動車 製品企画本部 製品企画室 主査 ZJ 主査の片岡史憲氏によると、「『KIROBO』が持つ“トヨタハート”を宿すロボット」とのこと。人とモノとの新しいコミュニケーションを研究するプロジェクト『TOYOTA HEART PROJECT』の成果なのだそうです。
自発的に会話する機能を持ち、ユーザーと雑談をしていく中で思い出などを共有し、変化・成長していくことが可能。内蔵したカメラからユーザーの表情を読み取る機能を持ち、怖い顔をすればブルブル震えたり、「おこ? おこなの? キロボ、おしゃべりへたっぴだから激おこになっちゃった?」と聞いてくるなど、表情からユーザーの感情を推測しておしゃべりを続けます。「あのときよく笑ったよね」と、ユーザーの感情に基づいた思い出話もできるそうです。おしゃべりの様子は動画でどうぞ。
【東京モーターショー2015】トヨタのコミュケーションロボ『KIROBO MINI』 (YouTube)
https://youtu.be/5dANCKzQmf4
座高100mm、全幅77mm、奥行85mmで、重量は約200g。ポーチに入れて持ち運ぶことも想定しており、ポーチに入れたまま車のドリンクホルダーに入れられるぐらいのコンパクトサイズ。スマートフォンと連動するので、運転中に急ブレーキをかけると、スマートフォンの加速度センサーで認識して「わー!」と叫ぶなど、同乗者としてリアクションしてくれることにより安全運転を促す効果を期待しているとのこと。
かつてトヨタのクルマに乗っていたユーザーが高齢化により運転をしなくなっても、独居などの事情によりコミュニケーションが少なくなる課題を解決したい、クルマ離れが進む若い世代に子供の頃から親しんでもらいたい、という思いが込められているという『KIROBO MINI』。自動車メーカーがクルマとは異なるアプローチで作るロボットとして今後が注目できそうです。
『KIROBO MINI』は、10月30日からの一般公開日でもトヨタブースで展示。会場の音の問題でおしゃべりは体験できませんが、来場者の表情を読み取っておしゃべりするデモは先着順で体験できるようにする予定だそうです。体験してみたい人はトヨタブースへ急げ!
宮原俊介(エグゼクティブマネージャー) 酒と音楽とプロレスを愛する、未来検索ブラジルのコンテンツプロデューサー。2010年3月~2019年11月まで2代目編集長、2019年12月~2024年3月に編集主幹を務め現職。ゲームコミュニティ『モゲラ』も担当してます
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