【飼主も犬もリア充に】ドッグトレーニングを有効に使う

ジャーマンシェパード

 ドッグトレーニングといえば、”犬をしつける”といったイメージをお持ちの方も多いかも知れません。もちろん犬のしつけにはトレーニングは欠かせないものです。しかしドッグトレーニングを、しつけのためだけに使うのは、もったいないことです。犬にとって楽しめるトレーニングは、犬の脳を活性化させ、犬に充実感を与えるのにとても役立ちます。本稿では、愛犬が楽しめて、誰にでも簡単にできるトレーニングをご紹介します。これを実践して、飼主も愛犬も共にリア充ライフを満喫してくださいね。

トレーニングの意義とメリット

 ここでご紹介するドッグトレーニングを行なう意義は、犬に充実感を与えれることに主眼を置いています。ご紹介するトレーニング方法に限らず、頭を使うものであれば代用も可能です。簡単に言えば脳トレのようなものです。そして、飼主と一緒に楽しくトレーニングをすることで、おのずとコミュニケーションが密になり、信頼関係も強化されます。これらのトレーニングでは頭も使うので、少しの時間のトレーニングで犬は沢山のエネルギーを消費します。人間に置き換えれば知的労働をするようなものです。そして心地良く疲れた犬が家に変えれば、ぐっすりと眠ります。これで犬が家で大はしゃぎをして飼主を困らせるようなこともなくなるでしょう。
 さらに、トレーニングを積んだ犬は言わずもがな、どんどんと賢くなります。信頼関係も強化されますから、人の言うことを理解する犬へと育っていくのです。

散歩〜トレーニング〜散歩〜食事という順序で行なう

 おすすめなのは、お散歩の途中の公園などでトレーニングを行なうことです。こうすることで、散歩という欲求発散と労働を同時に行なうことができます。これで犬は生理的な欲求である散歩と、脳トレを一気に行なうので、エネルギー消費も高く、集中力も高い状態でトレーニングができます。
 そして、トレーニングを終えたら、散歩を続行して帰宅します。この次に待っているのは愛犬の最大のイベントである食事です(散歩とエサやりの関連性については過去の記事を参照)。
 欲求を発散して、頭を使って、お腹いっぱいになれば、やることはただ一つです。あとはグッスリと眠るのみ!となるはずです。

トレーニング実施要領(呼び戻し・リコール)

 公園などについたら伸縮リードを犬に装着して、呼び戻しのトレーニングを以下の手順で行います。

1.犬の顔の前にオヤツを見せる(犬の気をひく)。
2.犬が目の前のいる状態で、飼主は「オイデ」と言った直後にオヤツを与える。
3.上記を3~5回繰り返す。
4.伸縮リードを自由に伸びる状態にして、犬を自由に歩かせる。
5.犬が1m程度離れたら、すかさず「オイデ」と言う。直ぐにこちらにきたら素早くオヤツをあたえる。
(ここで犬が来ないようなら1.~3.に戻り、3.の回数を倍に伸ばす)
6.犬が離れる距離を徐々に伸ばす(1m~1.5m~2m~2.5mといった具合に)。
7.犬との距離が10m以上になっても素早く反応するように距離を伸ばす。
8.最終的にはドッグランなどでオフリードの時にトレーニングを行なう。

 もし、犬が散策に夢中で、中々戻ってこないようなら「オイデ」と言った直後に軽くリードを引き合図を送ると直ぐに戻ってくるはずです。ちゃんと戻って来たらオヤツを与えます。これらを繰り返すことで、イヌは”オイデという合図はオヤツが貰えるサインだ”と理解します。
 ある程度成功率が上がってきたら、難易度を上げます。犬が何かの匂いを必死に嗅いでいる時や、なにかに夢中になっている時に、はっきりとして声で「オイデ」と合図をだします。このように他のことに気を取られている時でも、正しく反応できるように学習させます。これらのトレーニングを繰り返し数日間行えば、イヌはいかなる状況でも「オイデ」という合図に反応して、ダッシュで戻ってくるようになります。

トレーニングのコツ

 飼主は、低めの声ではっきりとした発音で合図をだします。犬にとって分かりやすくするためです。毎回同じ発音で合図をだすようにしましょう。トレーニングの進み具合には飼主と犬、共に個体差があります。成功の鍵は徐々に難易度を上げていくことと、必ず成功した時にトレーニングを終えることです。難易度の低い時でも成功した時にトレーニングを終えることで、成功したイメージを飼主も犬ももつようになります。こうしたポジティブなイメージを持つことで、人も犬もトレーニングに対するモチベーションを維持できるようになります。

まとめ

 如何でしょうか。このように散歩の途中でトレーニングを行なう事で、愛犬も散歩をさらに楽しめるようになります。さらに、ここでご紹介した呼び戻しのトレーニングをしっかりと行なう事で、災害時に避難するような時でも「オイデ」と合図を出せば、愛犬は飛んでくるようにもなります。ここでは呼び戻しのトレーニングをご紹介しましたが、他のトレーニングでも試してみてください。たとえば、犬にマテをさせておいて、犬の後ろにオヤツを数個ばら撒き、「探して!」という合図をだします。すると犬は自分の後ろのオヤツがあるのを知っているので、必死にオヤツを探すようになります。こうした作業も犬の脳が全開で働くので効果は抜群です。
 犬はとても知能の高い動物です。こうしたトレーニングは誰にも簡単にできますから、積極的に取り組んでみましょう。日々のこうした積み重ねは大きな効果を生みます。愛犬はぐんぐんと賢くなり、飼主の指示を的確にこなすようになれば、飼主の充実感も増すことでしょう。愛犬も頭を使って、飼主と共に楽しいトレーニングを行なう事で、心地良い疲労と、飼主と共に過ごせる時間を有意義に感じます。

 1回のトレーニングの時間は10~15分の程度で充実です。たったこれだけの事で、飼主と愛犬は絆も強くなります。皆さんも是非、トレーニングを行ってみてくださいね。

 それでは愛犬の皆さん、オヤツをいっぱい貰って楽しいトレーニングを!

TOP画像は著者が撮影したもの。

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(執筆者: MASSAORI TANAKA) ※あなたもガジェット通信で文章を執筆してみませんか

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