サイを絶滅から守れ!DNAまで複製した、超リアルな3Dプリントの犀角 世界の密猟を減らす取り組み

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ケラチンたんぱく質で構成されるサイの角は、古くから漢方薬の材料として用いられ、力を回復すると信じられてきた。

密猟者による乱獲により、サイの数は減少の一途をたどっており、絶滅が危惧されている。昨年、南アフリカだけでも1200匹以上のサイが密猟されているという。

・バイオテクノロジー、3Dプリントの技術を用いて犀角の代替品を

3Dプリントの技術を活用して、そんなサイの問題を解決しようと取り組んでいるのが、Matthew Markus氏、George Bonaci氏が設立したバイオテクノロジーのスタートアップ「Pembient」である。

「Pembient」では、サイの絶滅を防ごうと、価格も安く、実際に動物も殺さないで済む代替品として、3Dプリントでサイの角を模倣した角を製造し、提供しようと試みている。

・見た目の形状だけでなく、DNAまで本物に似せる

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同社のもつバイオテクノロジーの知識と技術を活用し、ただ見た目の形状を真似るというだけでなく、遺伝学的、分光写真法的にも、本物のサイの角に似せた成分の犀角を、3Dプリントで出力するというものだ。

チームでは、犀角だけでなく、象牙、虎の骨、センザンコウの革なども、同じ技術で安価なレプリカの製造を目指している。

・野生生物を乱獲から守る取り組み

このような野生生物の不正な闇取引は200億ドルにものぼるといい、チームではこういった世界レベルの問題に歯止めをかけるべく、取り組みを進めている。

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