月刊ハセリスト創刊号 ”この秋、至高の焼肉を知る”@『焼肉はせ川』小田急相模原
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さて、もはや『焼肉はせ川』(完全予約制)しかネタが無いと思われがちな筆者ですが、それは間違いです。
他にもチョイチョイとネタは貯めているのですが、それら全部を束にしても『焼肉はせ川』に及ばない事実。
それを忘れては行けません。
まずは『自家製ジンジャーエール』で乾杯!
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ちょっと不便なロケーションにある『焼肉はせ川』ですので、車で訪れる方も多いと思います。
そんな時はコレ。
この『自家製ジンジャーエール』で乾杯しましょう。
生姜のパンチが効いたスパイシーなドリンクは、その”漢方薬的な何か”みたいな効果が若干期待されます。
ちなみに筆者はいつもコレを飲んでいるので、どんだけ大量に食べても翌日”胃もたれ”した事はありません(あくまで筆者個人の感想です)
『柔らかヒレ肉焼き』(1580円)
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同じ”ヒレ肉”でもチョイチョイ名称が変わる『焼肉はせ川』で御座います。
最近は”サーロイン”にハマっている筆者ですが、この日は『柔らかヒレ肉焼き』が超絶旨いとの事なので、素直にオススメの肉を頂く事にします。
結果、こんな感じで御座います。
とりあえず今までで最高の”高さ”を記録したと思われ、流石に『焼肉はせ川』に慣れた我々でも、コイツには参りました。
国産和牛のA4やらA5ですからね。
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ちなみに、このくらいの厚さになると焼く時は4面、もしくは6面を焼く感じになります。
肉の周りをチョイと焼き目を付けて、あとは肉の中心部まで温まるくらいのレアで頂きます。
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四角い肉がぷくっと膨らんで、丸みを帯びた状態になれば上出来ですね。
『上牛タン』(980円)
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次は『上牛タン』を頂いてみましょう。厚さも5mmくらいあるので”牛タン”の旨さが存分に味わえるカットです。
肉質については語るまでもないでしょうか?
写真を見れば一目瞭然、長々と語るだけ野暮ってもんです。
『柔らかハラミ』(650円)
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そして定番の『柔らかハラミ』も食べましょう。
基本的にサイドメニューを見据えている時は、焼肉は3種類くらいで抑えるのが基本ですね。
すでに脂の乗った最高級のヒレ肉を食べたので、今更”カルビ”を食べるのはナンセンスです。
ここは脂が少ないのに柔らかく、牛肉の旨みが強い”ハラミ”がベターでしょうか?
ちなみにコレでも”一人前”なのですから驚きですね。下手をすれば他店の二倍はボリュームがあると思われます。
『ネギトロ丼』(500円)
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前回、ここで食べた『鉄火丼』に惚れた筆者ですので、この『ネギトロ丼』は見逃せません。
結果、前回と同じようなビジュアルの再現で御座います。
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大きな丼に入った『ネギトロ丼』だけでも凄いのですが、さらに”山芋”と”松茸のお吸い物”も付いて来ます。
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二人で分けて半分になっても、こんだけのボリューム。
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これがワンコインで食べられる店……それが『焼肉はせ川』なのです。
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ちなみに今回はチョロっとだけ”まぐろの刺身”がオマケで下に隠れていました。
『真空しゃぶしゃぶすき焼き地大吟醸麺』(900円)
そして、いよいよ締めのラーメンに入ろうと思ったところ
「真空しゃぶしゃぶすき焼き地大吟醸麺はいかがですか?」
との事。そう言えばそんなラーメンも有りましたね、って感じの筆者で御座います。
しかし、とりあえず「オススメに外れなし!」と言う鉄則に従いオーダーしてみました。正直、存在自体は知っていたのですが
「ネーミングが長くてオーダーしにくい」
と言う、非常に個人的な理由で避けていたラーメンだったのです。
とにかくコダワリがパネェ!
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そもそもが。
普段のラーメンも結構手が掛かっている感じなのに、この『大吟醸麺』は究極的に頑張っちゃったらしいです。
なので麺も超コダワリで材料を厳選し、高級な小麦を使った”特注麺”で御座います。
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スープもこんな感じ。
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具材もこんな感じ。
コイツはちょっと凄い事になっちゃっている予感ですが、ラストは衝撃の結末が!
「今までのラーメンはウケ狙いだった」(店主談)
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どうやら筆者が今まで、文字通りの死闘を繰り広げて来たラーメンの数々は、ただの”ウケ狙い”だった模様……。
これを読んだ瞬間、目の前が真っ暗になり意識が遠のいたのは否めません……。
焼肉はせ川オリジナル『大吟醸麺』を食す!!
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そしてブラックアウトした筆者の前に『大吟醸麺』がやって来ました。
確実、先手を打たれた感じの筆者ですが、この『大吟醸麺』の容姿を見て蘇りました。
「コイツは旨いに違いない!」
ある意味、やっとラーメンらしいラーメンに出会えた喜びと、やっと本物を食べられると言うエクスタシーで感極まる筆者で御座います。
思えば長い道のりで、あの(略
イベリコ豚のチャーシューがヤヴァイ!
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まず大きなチャーシューに注目するべきでしょうか?
この巨大な肉は、あの豚肉の王様”イベリコ豚”を使ったチャーシューで御座います。
とにかくデカいですね。
多分、普通の定食屋さんの”トンカツ”くらいの大きさでしょうか?
これ一枚で御飯2杯は進んじゃう可能性が高いですね。
言うまでもなく、味も絶品です。ちゃんと焼き目も付いていて、まさに”焼き豚”の風味満点な一品になっています。
麺のクオリティが尋常ではない件の是非
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そして『大吟醸麺』の最大のウリである麺を食べてみましょう。
コイツは… 次元が違いますね。
結構な太麺なので小麦の風味を感じ易いのもありますが、やはり原材料の小麦『鳳凰』と『霧風』のチカラが凄いです。
風味で言えばラーメンの麺よりも、むしろ”うどん”に近いくらいなのですが、不思議とラーメンのスープにマッチします。
コシと弾力、さらに小麦の風味を生かした『大吟醸麺』……。
ココが焼肉屋である事を忘れてしまいそうですね。
「単価が高過ぎて普通のラーメン屋さんじゃ使えない」
という、美味しいんだけれども価格的に提供出来ないレベルの麺を、何故”焼肉屋”が提供しているのかは謎ですが、店主の趣味だと思うと普通に納得してしまう筆者で御座います。
ラーメンのスープも美味い焼肉屋さん
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そして!
このスープの完成度も焼肉屋の域を超えてますね。
むしろ、下手なラーメン屋よりも10倍美味いと言っておきましょう。
地鶏に”鴨”まで加わったスープは、力強いコクと風味がありますが、いわゆる”動物臭さ”みたいなマイナス面は皆無です。
この独特なトロミと言うか濃厚さは、やはり”牛スジ”からでしょうか?
いわゆる”背脂系”とは違った、もっと優しい濃厚さが美味しいですね。
コッテリ系だけれども、脂ではなく牛スジや鶏の”コラーゲン”が主体になっていると思われ、これは健康面で見ても素晴らしいスープかと思います。
これほどのラーメンを今までスルーしていた、過去の自分が悔やまれます。
そして例によって例のごとく、丼の中には麺が3玉くらい入っているのは『焼肉はせ川』のお約束で御座います。
真空低温調理された”極上和牛”が旨い!
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そして”しゃぶしゃぶ”のシャブな部分がコチラで御座います。
ほぼ”生肉”と言っても過言ではありませんが、ちゃんと低温調理されていると思われます。
しかも真空パックされているので、タレがイイ感じに染みているのです。
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こんな牛肉をラーメンに使って良いのだろうか?
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焼肉屋さんならではのラーメンって事で納得しておきましょう。
『真空しゃぶしゃぶすき焼き地大吟醸麺』総評
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本日は実に素晴らしい焼肉の数々、美味しくてボリューム満点な『ネギトロ丼』や、さらに『焼肉はせ川』の本気を出した
『真空しゃぶしゃぶすき焼き地大吟醸麺』
に感動した筆者です。いつ行っても期待を裏切らない『焼肉はせ川』は、筆者のネバーランドと言っても過言ではありません。
と、軽く締めくくると思わせてからの……コレで御座います。
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「ラーメンを食べたらラーメンが出て来た」
いつもは”強制替え玉システム”だったけど、今日は麺のコストが厳しいんで、流石に無しかと油断していたらコレですよ。
しかし!
「あまり美味しい麺じゃないけど、対極の麺だから食べてみて」
との事で、この好意に応えるのがハセリストの使命で御座います。
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確かにコチラも太麺で麺のコシも風味も良いのですが、先ほどの『大吟醸麺』に比べると、なんか麺も
「ゴワっとした感じ…」
みたいな印象です。むしろ、普通のラーメンとして決して不味くない麺なんだけれども、さっきの麺と比べると明らかに味が落ちるぞと。
なるほど。
美味しい麺はいくらでも作れるけど、普通のラーメン屋ではコスト的に売れない幻の麺って意味が、なんとなく理解出来た筆者でした。
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と、言う訳ですので”焼肉マニア”だけではなく、是非とも”ラーメンフリーク”の方達にこそ、食べて欲しいラーメンですね。
恐らくラーメンフリークの方達も、ソッチ方面は調べても”焼肉屋のラーメン”を検索する事は無いと思われるので、是非この機会に予約して訪れてみて下さい。
焼肉屋の常識を超えた”美味しいラーメン”がそこにあるはずですよ。
『焼肉はせ川』(完全予約制)
住所:神奈川県相模原市南区相模台4-11-6
営業時間 17:00~22:00
定休日:水曜日
―― 見たことのないものを見に行こう 『ガジェット通信』
(執筆者: YELLOW) ※あなたもガジェット通信で文章を執筆してみませんか
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