【CEATEC2015】ビッグデータ活用を目指す富士通のセンサーシューズ
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10月7日から10日にかけて幕張メッセで開催中のIT・エレクトロニクスの総合展示会『CEATEC2015』。富士通は、靴底にセンサーモジュールを実装した『次世代センサーシューズ』を参考出展しています。
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足の動きや圧力、底の曲がりなどさまざまな情報をセンサーモジュールで集め、Bluetoothでスマートフォンに転送可能。ブースではリアルタイムに足の向きを検出してタブレットに表示するデモを見ることができます。ゲームやゴルフのスイングチェック、健康状態のチェックやリハビリなどに活用を検討しているのとのこと。
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多くの人が長期的に使用することで得られるビッグデータの活用も想定。たとえば、特定の道で歩行者の通行時間が長くなっている場合、舗装の状態が悪いことが原因なら道路の修繕計画を検討し、信号で足止めされているなら信号の制御を見直す、といった活用が考えられるそうです。ブースでは開発者が海外の街でGPS情報に基づいて集めた、実際の歩行データを地図上で見ることができます。
解析により意味づけされたビッグデータや、開発者がアプリケーションを開発できるAPIはオープンにしていく考え。シューズメーカーやセンサー開発者、アプリケーション開発者との共創による製品化を今後検討していくそうです。
靴型のウェアラブルデバイスは、KDDIとニューバランスが『FUMM』を発表していますが、こちらは子供が遊べるお散歩シューズというコンセプトでした。より広い用途に展開できそうな富士通の取り組みも、今後の動きが注目できそうです。
参考記事:
“スマホの次”はBluetooth連動の子供向けお散歩シューズ 『au未来研究所』がニューバランスと『FUMM(フーム)』コンセプトモデルを発表
https://getnews.jp/archives/891732
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宮原俊介(エグゼクティブマネージャー) 酒と音楽とプロレスを愛する、未来検索ブラジルのコンテンツプロデューサー。2010年3月~2019年11月まで2代目編集長、2019年12月~2024年3月に編集主幹を務め現職。ゲームコミュニティ『モゲラ』も担当してます
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