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衣替えの時期に知っておこう! 知らないことが多すぎる『衣類害虫』の真実!

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10月に入り衣替えの季節になった。
この時期にあちこちで上がる悲鳴が「衣類の虫食い」被害で、気が付かずに着ていたらひっかき傷かなと思しき傷や、明らかに食われたとわかる大穴。しかし虫食いとはいえ、その虫を見たことはあまりない。

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そこで記者は以前、取材でお世話になったエステー株式会社広報部の平井芙美加さんに連絡を取り、衣類の虫食いについて取材を申し込んだ。
そしてやってきたのがエステーR&Dセンターという研究開発施設。

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https://getnews.jp/archives/1097954

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詳細を説明してくれたのは同社研究員の田井治淑美さん。
衣類害虫を「この子たち」と呼ぶスペシャリストだ。

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--まず、衣類害虫の種類は多いのですか?

「大きく分けてガの仲間とカツオブシムシの仲間です。ガの仲間にはイガとコイガ、カツオブシムシの仲間にはヒメマルカツオブシムシとヒメカツオブシムシがあり、だいたいこの4種です。カツオブシムシはカツオ節を食べるからこの名前なんです。飼育するエサもカツオ節ですよ。しかも添加剤や防腐剤が使われていない高級品です(笑)」

--人間に害はあるのでしょうか?

「人体には影響はありません。しかし目に見える大きさですから気持ちのいいものではありませんね」

写真は虫食い被害のサンプル。

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--やはりこの時期に出てくるのでしょうか?

「衣類害虫は越冬しますので、いるという概念で言えば1年中います。イガの場合ですと、まず卵で7-10日くらい、幼虫で4-8週間、さなぎで7-10日、成虫で7-10日です。そして成虫は卵を産みますからその循環で振出しに戻ります。これを繰り返しますから約70日で1サイクル、1年では2-4世代が発生します。」

「カツオブシムシは幼虫の期間が10か月と長く、1年で1サイクルですが幼虫の時期が長いというのは厄介なんです」

写真はイガの幼虫のイメージイラスト。

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--幼虫が厄介なのですか?1年中食べられてしまうのではないのですか?

「衣類の繊維を食べるのは幼虫だけです。でも幼虫の時期が長いので穴をあけるほど食べられてしまいます」

写真はイガの成虫標本

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--ところで、虫食いというとなぜかお気に入りばかり食べられてしまう印象があるのですけど?

「そうなんです。この子たちはお気に入りがわかるんです。(笑)」
「それは冗談ですが、実は脂肪やたんぱく質でも動物性と植物性があるように、繊維にも同じような区分があります」

--といいますと?

「一番食べられやすいのは栄養価の高い動物性繊維です。毛皮、絹、ウール、カシミヤです。大体お気に入りはこの繊維ではないでしょうか?しかもお高いのです」
「次の好物は綿や麻といった植物性繊維ですが、こちらはそんなに高くないですよね」
「ポリエステルなどの化学繊維は石油由来ですので基本的に食べません」

しかし、繊維に動物性や植物性という区分があるとは知らなかった。言われてみればその通りなのだが、虫だって栄養価の高いものを食べなければ生きていけないので、そうなるということか。
カシミヤのコートをやられるとかなりへこむが、実は大好物だったということらしい。

写真は飛んでいる生きたイガの成虫。

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--では、化学繊維だと大丈夫なんですね?

「実はそうとも言えないのです。化繊でも汗や脂肪、食べこぼしのシミがありますよね。そこを狙って食べられるので化繊だからといって100%大丈夫だとは言えないのです」

写真はコイガの幼虫イメージイラスト。

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--では打つ手なしですね

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