福島第1原発の男性作業員が死亡

2011年5月14日午前 ​東京電力記者会見

 東京電力は2011年5月14日午前の記者会見で、福島第1原発で作業をしていた男性が本日早朝に体調不良を訴え、搬送された病院で死亡したことを発表した。

 死亡したのは、東電の協力会社の60歳代男性作業員。14日6時50分頃、放射性廃棄物処理施設で機材の搬入中に体調不良を訴えた。7時03分に福島第1原発の医務室に運ばれたが、その時点で本人に意識はなく、7時35分にJヴィレッジへ移り、医師の診察を受けた。その後、8時35分、救急車で福島県いわき市内の総合磐城共立病院に搬送されたが、9時33分に死亡が確認された。

 男性は、前日13日から福島第1原発で働きはじめ、14日が2日目の勤務だった。勤務時間は6時から9時の3時間。怪我などの外傷はなく、同日の被ばく線量は0.17ミリシーベルトで、放射性物質の付着はなかった。死因については、東電によると「診断が出ておらず、わからない」としている。

※追記(2011年5月14日14時50分)
 ニコニコニュース記者の東京電力広報部への取材によると、亡くなった60代男性の元請会社は東芝で、死因は現在調査中とのこと。また、男性は前日も同様の作業をしていた。男性に持病があったかどうかも含め、詳細がわかり次第、東京電力の記者会見で発表される予定。

◇関連サイト
・[ニコニコ生放送]​東京電力、体調不良で作業員を病院搬送の発表から視聴 – 会員登録が必要
http://live.nicovideo.jp/watch/lv49761895?ref=news#5:18
・[ニコニコ生放送]​東京電力、作業員の詳細についての記者質問から視聴 – 会員登録が必要
http://live.nicovideo.jp/watch/lv49761895?ref=news#15:45

丹羽一臣、古川仁美)

【関連記事】
「原子炉建屋カバー」設置準備工事を開始 福島第1原発・1号機
福島第1原発 1号機のメルトダウン 「可能性高いが確証はない」と政府
福島原発事故”レベル7″から1ヶ月 放射性物質の放出止まらず 「大変遺憾」と枝野長官

  1. HOME
  2. ガジェ通
  3. 福島第1原発の男性作業員が死亡
  • ガジェット通信編集部への情報提供はこちら
  • 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。