菅首相、浜岡原発 全原子炉の停止を中部電力に要請

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 菅直人首相は2011年5月6日の19時頃の緊急会見で、静岡県御前崎市にある浜岡原子力発電所について、現在動いている4号機・5号機を含めたすべての原子炉の停止を中部電力に要請したことを発表した。浜岡原発は、最大でマグニチュード8程度の規模で想定される東海地震の震源域のほぼ中央に位置し、国会などではその危険性が指摘されていた。

 菅首相は会見で「想定される東海地震に十分耐えられるよう防潮堤の設置など、中長期の対策を確実に実施する必要がある」と述べ、浜岡原発の十分な安全性の確保を停止要請の理由とした。浜岡原発では、1・2号機がすでに運転を終了して廃炉になることが決まっているほか、3号機は定期検査で運転を停止ており、その再稼働の是非が問われていた。

 なお、続いて会見を行った海江田万里経済産業相によると、夏場などに電力不足となった場合は隣接する関西電力からの援助を要請する予定であるといい、「計画停電ということにはならないと思う」としている。

◇関連サイト
・[ニコニコ生放送]菅直人 内閣総理大臣記者会見 – 会員登録が必要
http://live.nicovideo.jp/watch/lv49012396?ref=news

丹羽一臣

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