「子供たちのオリンピックの夢、途切れさせない」 高橋尚子らアスリートが福島県いわき市へ
シドニーオリンピック女子マラソン金メダリストの高橋尚子さん(愛称:Qちゃん)や元サッカー日本代表の前園真聖さんら9人のアスリートが2011年5月1日、東日本大震災で地震と津波の被害をうけた被災地・福島県いわき市を訪問。市内の小学校で、現地の子供たち約200人に対して、「スポーツを通して元気を伝える」という被災地支援を行った。
この支援の手助けをしたのは「TEAM NIPPON」というアスリートらによる復興支援プロジェクト。競技種目の枠をこえ、数々のアスリートが被災地の訪問やチャリティーイベントなどを行って、「東日本大震災」からの復興を支援していくものだ。
今回のいわき市の訪問には、高橋さんや前園さんはじめ、元プロ野球選手の川崎憲次郎さんと鈴木健さん、元サッカー日本代表の小村徳男さん、元女子バレーボール日本代表の大山加奈さん、北京パラリンピック走り幅跳び日本代表の佐藤真海さん、元女子バレーボール選手の向井久子さん、トライアスロン選手の白戸太朗さんの9人が参加。
冒頭にはTEAM NIPPONから子供たち約200人にTシャツのプレゼントとカレーの炊き出しが行われた。その後は、アスリートが各種目に分かれて子供たちとスポーツを通して交流。高橋さんのグループでは、鬼ごっこのようなゲーム感覚で楽しみながら「瞬発力の向上」を図ることができる陸上競技の指導が行われ、子供たちは笑顔ながらも真剣に取り組んでいた。
高橋さんに今回の訪問にかける思いについて取材をすると、「もしかしたら将来のオリンピック選手がここから生まれるかもしれない。私たちは子供たちにそういった夢を(東日本大震災で途切れることなく)持ち続けて欲しいと思う」と話してくれた。
<写真>
子供たちにTシャツをプレゼントする高橋尚子さん
Tシャツにサインする高橋尚子さん
Tシャツにサインする前園真聖さん
炊き出しのカレーを子供たちと食べる高橋尚子さん
Tシャツにサインする大山加奈さん
準備体操をする子供たち
「クラップス」の子供たちによるチアリーディング披露
陸上に必要な「瞬発力の向上」について説明する、
(写真左から)佐藤真海さん、高橋尚子さん、白戸太朗さん
上手いレシーブの方法を教える大山加奈さん
バレーボールを通じて子供たちとふれあう向井久子さん
鬼ごっこのようなゲームを子供たちと楽しむ白戸太朗さん
子供たちとのサッカーの試合に加わる小村徳男さん
シュートを放つ子供たちを見て思わず笑顔になる前園真聖さん
ピッチングフォームの指導をする川崎憲次郎さん
バッティング指導に熱が入る鈴木健さん
記者の質問に答える(写真左から)大山加奈さん、高橋尚子さん
子供たちの質問に答えるアスリートたち
なお、このアスリートらによる福島県いわき市への訪問の様子を録画した番組が、本日21時からニコニコ動画で生放送される。
高橋尚子・前園真聖らが福島へ!TEAM NIPPON 被災地支援イベント
(丹羽一臣)
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