神戸下町の人情あふれる呑みスポット 新長田「ためがね酒店」
神戸……と言っても中心地の三宮や元町から電車で西に10分ほど。
再開発によって建てられた高層ビルと、お好み焼店や焼き肉店といった飲食店や小さな町工場が交互に立ち並ぶアンバランスな下町、新長田。
阪神大震災で大きな被害を受けたことから記憶しておられる方も多いだろうが、20年を経た今ではさかんに街おこしがおこなわれ、石ノ森章太郎の由縁で鉄人28号のモニュメントが建造されるなど独特のエネルギッシュな空気を感じさせられる街だ。
今回ご紹介する『ためがね酒店』はそんな新長田の南側、駒ヶ林と呼ばれる一帯にある。
駅前の筋を浜側(※神戸では南を浜側、北を山側と言う)に下ると左側に見えてくる個性的な看板が目印。
戸建ての一階部分が店舗になっており、酒屋スペースと飲めるスペースが一緒くたのなんともざっくばらんなスペースだ。
ためがね酒店は、カウンターに座ればあとは好きな酒と、お鉢や冷蔵ケース、数々の張り紙にある好きなアテを注文するだけのシンプルなスタイル。
看板デザインそっくりのハンサムなマスターに世間話をふってみるのもいいだろう。
グラスと箸の上げ下ろし、とりとめのない会話のためだけにゆっくりゆっくりと流れる贅沢な時間……
僕が初めて門を叩いた時は
豚キムチ……と言う蒸し豚とキムチのあえ物をアテに『菊正宗 純米』を一杯。
さらにホルモン串をアテに『国盛 生貯蔵』を一杯。
さらにさらにマスターや常連さんとの会話をアテに『浜福鶴 純米吟醸おりがらみ』を一杯。
灘酒を中心にいちいち美味しいアテの数々……これだけ贅沢してお会計はたった1650円だった。
ためがね酒店は朝9時から開いているので、仕事や学校をサボりたくなったらその道すがら呑みにこられるのも大きな魅力。
一般的な”神戸イメージ”からはかけ離れた血の通った人情にふれあうことで明日への活力を充たしていただけるのではないだろうか。
ご近所の方はもちろん、観光やお仕事で神戸を訪れる方にもぜひぜひ訪れていただきたいスポットだ。
ためがね酒店
住所 兵庫県神戸市長田区二葉町4-6-9
営業時間 9:00~20:00
定休日 日曜日
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(執筆者: 中将タカノリ) ※あなたもガジェット通信で文章を執筆してみませんか
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