グレープ(ぶどう)じゃないのになぜグレープフルーツ?
爽やかな甘味と酸味、そしてほのかな苦味とたっぷりの果汁。四季を通して身近な柑橘類といえば、グレープフルーツを思い浮かべる人が多いのでは? ところでこのグレープフルーツ、柑橘類なのに名前にグレープ(ぶどう)がつくのはなぜでしょう?
ルーツはブンタン×オレンジ
グレープフルーツが誕生したのは1750年代の西インド諸島。ブンタンとオレンジが自然交配したものがはじまりです。1本の枝にブドウの房のようにたくさん実を垂れ下がらせる姿から、グレープフルーツという名前がつけられたといわれています。
亜熱帯を原産とするだけあって、グレープフルーツには胃にこもった熱を冷まし、消化機能を整えて口の乾きを癒やす効果があります。甘いだけでなくかすかにほろ苦さを感じるジューシーな果肉の味わいも含めて、胃もたれや二日酔い解消にも効果バツグン。頭痛や吐き気、風邪の引き始めなどにもおすすめします。
ほのかな苦味には強い抗がん作用あり
グレープフルーツの味の特徴といえば、甘さと酸味に加えてかすかなほろ苦さがあるところ。この苦味のもとになっているのは、ポリフェノールの一種「ナリンギン」です。ナリンギンは食欲をセーブし、血中脂肪酸を分解するほか、免疫力アップや花粉症の緩和、さらには抗がん作用があることでも有名。果皮の近くにたっぷり含まれているので、苦味が苦手でなければ実といっしょに皮も積極的に食べましょう。
デザートの印象が強いかもしれませんが、さっぱり爽やかな風味はフレッシュな野菜と組み合わせたサラダにもぴったり。レタスやベビーリーフなどの葉野菜はもちろん、こってりした味わいのアボカドや塩気の強い生ハム、スモークサーモンとも好相性です。ブラックペッパーをきかせてマリネすると、全体の味がグッとしまるのでおすすめ。
1個食べると1日分のビタミンCを摂取できるだけでなく、美肌や疲労回復、リフレッシュ効果も期待できます。「お肌や体調がいまいちだな」と思うときはサプリや薬を飲む前に、まずはグレープフルーツを食べてみては?(TEXT:料理サプリ編集部)
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