セレブ向けと信じて疑わなかったブランド化粧品の実際はこうだ! 『ランコム新製品発表会』
ランコムの新製品発表会を取材した。
記者は男性なのでランコムというブランドは知っていても、化粧品のことはさっぱりわからない。そこで、人脈を駆使して何人かの現役モデルさんに聞いてみた。総合すると次のような回答を得た。
「ちょっと年齢層高めですかね」
「セレブが使うイメージで若い人にはちょっと」
「高いから使えないのか、セレブ向けだから高いのかわかりませんが、近寄れないイメージです」
と、一様に高級品という理由で及び腰。
果たして本当のところはどうなのだろうか。女性は先入観を少し押さえて、男性は後学のためと思ってご覧いただきたい。
それでは、記者発表会の場へお連れしよう。
通常、記者発表会はプレスブリーフィングから始まる。
照明や音声の確認をしながらカメラマンや記者、テレビ局はカメラのセッティングをする。
そして、MCやゲストの立ち位置が説明され、流れを把握する。
今回の新製品は「タンミラク コンパクト」。ファンデーションだ。
登壇して説明したのはランコムマーケティングマネージャーの坂本絵美さん。
冒頭の疑問は発表会後に彼女にインタビューする。
そして、トークセッションが開かれる。
朝日光揮さん、izuさん、GENKINGさんが登場してトークを繰り広げる。
では、トークセッションの模様を動画でご覧いただこう。
■ランコム新製品発表会 ~トークセッション~
https://youtu.be/JxLN4QCSWFg
この後は、カメラマンのためにフォトセッションが組まれる。
数十名のカメラマンが取り囲んで写真撮影をする、記者会見ではおなじみのあの場面だ。
これで一連の会見と発表会は終了。
さて、冒頭のランコムのイメージを聞いていた記者は、登壇した坂本さんに単独取材を申し込んだ。
笑顔で「もちろんです」と応じてくれたので、どうせ化粧のことはわからないので、この際ズバリ聞いてみることにした。
--すいません。若い女性に聞いてみたら、セレブ向けで高いイメージで近づけないイメージと言われたのですが、その辺のことをお聞かせいただけますか?
「もともとランコムと言えばファンデーションとマスカラというのが定番です。
しかし、この5年くらいでファンデーションがトレンドに合うものとして認識されてきているようです」
「ランコムは作られるときに信念があります。それは、”幸せそうな女性が美しい”ということです」
--それはどういうことですか?
「”美しいこと=幸せなこと”と言い換えてもいいかもしれません。記者さんは幸せそうに見える女性をみていいなぁと思われたことはありませんか?」
--それは同感です。幸せそうな女性と同義かどうかはわかりませんが、気持ちに余裕があるというか、表情でもわかりますね
「そうなんです。その表情を幸せそうに見せるという信念をもって開発しています」
確かに男性から見て、もちろんきれいに越したことはない。しかし、人間の表情は様々で、一時たりとも同じ表情はない。長い時間見ていると、心の広さというか気持ちの余裕というか、そういったものは表情でわかる。それを「幸せそうに見える」と表現したのは詩人でもなかなか難しいのではないだろうか。
--ところで、実際の購買層はどうなんでしょうか?
「最近の統計によりますと、ファンデーションやマスカラをお求めになる新しいお客様の約半数が20代です」
--ちょっと記者が聞いていたイメージと違いますね
「もちろんお値段は国産品よりも高いのは事実です。しかし、百貨店に売り場を持っているブランド化粧品の中ではお安い方だと思います」
値段のことはよくわからないが、セレブ御用達というイメージが先行して逆に敬遠されてきたということなのか? さらに聞いてみた。
--20代と言っても学生もいれば社会人なりたての女性もいますよね?
「そうですね。確かにもうすぐ20代になる高校生や大学生ではちょっと敷居が高いかもしれませんが、本格的にお化粧を施される社会人1年生の若い女性にはやはり最初からいいものを使っていただきたいと思います」
--では、その社会人になりたての若い女性に向けてメッセージをお願いします。
「使っていただいて一番わかりやすいのはやはりファンデーションだと思います。乾燥したお肌や、荒れたお肌でも、大丈夫です。少しだけ時間を割いていただいて、百貨店や直営店のカウンターに一度お越しになってください。必ず幸せそうに見えるメイクをご提案いたします」
必ずと言い切った坂本さん。
実は横で話を聞いていて、彼女は本当に幸せそうに見えた。
それはランコムを愛用しているからなのだろうか?
彼女や奥さんを百貨店のカウンターに連れて行って「いつも幸せそうに見えていて欲しいんだ!」くらいのことを言ってもおそらく大丈夫だろう。
何事も先入観は禁物のようだ。
※写真と動画はすべて記者撮影
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(執筆者: 古川 智規) ※あなたもガジェット通信で文章を執筆してみませんか
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