『悪人』の原作&監督コンビ最新作『怒り』が来秋公開 渡辺謙・森山未來ら12人の超豪華キャストを発表
芥川賞作家・吉田修一と、『フラガール』『許されざる者』の李相日監督が『悪人』以来の再タッグで挑む映画『怒り』。本日、原作者の吉田修一が「ハリウッド映画『オーシャンズ11』の様なオールスターキャストで描いてほしい」とリクエストしたという、超豪華キャスト陣が発表された。
八王子で起こった夫婦惨殺事件と現場に残された「怒」の文字をキッカケに、事件から1年後の東京、千葉、沖縄で紡がれる3つのストーリーを描く本作。公開されたキャスト陣は、渡辺謙、森山未來、松山ケンイチ、綾野剛、広瀬すず、ピエール瀧、三浦貴大、高畑充希、原日出子、池脇千鶴、宮﨑あおい、妻夫木聡と、奇跡のキャストとも言える12人。
東京編の住所不定の男・大西(綾野剛)、千葉編の前歴不詳の男・田代(松山ケンイチ)、沖縄編の無人島にこもる男・田中(森山未來)が、顔を変えて生活を続ける八王子の事件の犯人なのでは? と周囲からそれぞれ疑われていくミステリー仕立ての物語だ。
市橋達也の事件と逃亡劇をモチーフにしていると言われる原作について、吉田修一は「生きている限り、みんな何かと戦っている。それぞれの戦いに大小はなく、もちろん優劣もない。誰もが自分の戦いを必死に戦い、自分の人生を精一杯生きている。そんな人間たちの姿を『怒り』で描きたかった」と語り、映画化に関しては「誰もが主人公であるこの物語が、今回これ以上ないスタッフ・キャストで映画化となる。“期待”という言葉では到底足りない思いで傑作の完成を待っています」とコメントしている。
8月8日からクランクインした本作は、東京都内、千葉、沖縄ほかで撮影を行い、10月中旬にクランクアップする見込み。公開は2016年の秋を予定している。原作を未読の人にとっては、先に原作を読んでから映画を観るか、それとも逆か、非常に悩ましいところだろう。
映画『怒り』公式サイト:
http://ikari-movie.com/
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