【映画クロスレビュー】過去最高のアクション! でも男前すぎないトムがイイネ!『ミッション:インポッシブル/ローグネイション』
世界中誰もが認める伊達男、イーサン・ハントが帰ってきた! 『ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション』が現在超人気公開中です。常に新しいアクション、ドラマ、そして“インポッシブル”な任務を更新し続ける『ミッション:インポッシブル』の最新作を映画ファン達はこう観た!
映画クロスレビュー『ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション』
【ストーリー】
CIAやKGBをはじめとする各国の元エリート諜報部員が結成した無国籍スパイ組織“シンジケート”の暗躍により、イーサン・ハント(トム・クルーズ)の所属するIMFはまたしても解体の危機に陥る。情報が交錯し、世界の危機が迫り来るなか、イーサンと彼のチームは、史上最強の敵を潰すべく、究極の諜報バトルを繰り広げる……。
監督:クリストファー・マッカリー
製作:トム・クルーズ
J・J・エイブラムス
イーサン・ハント:トム・クルーズ
ウィリアム・ブレント:ジェレミー・レナー
ベンジー・ダン:サイモン・ペッグ
イルサ・ファウスト:レベッカ・ファーガソン
ルーサー・スティッケルビング・レイムス
『ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション』公式サイト
http://www.missionimpossiblejp.jp
夏休み後半ファミリーでも安心して楽しめるアクション大作/ふかみん(深水英一郎)
新作「ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション」を観てまず思ったのは、ファミリーでも楽しめる作品だな、ということでした。
作品中いくつか複雑なミッションもありましたが、基本的にはアクションシーン満載のスリリングな作品です。過激すぎる要素も特にありませんでした。「今どんな指令が出てるのか」必要な補足などしてあげれば小学生低学年でも大丈夫。最後までハラハラできます。
そしてなによりファミリーで楽しむのに重要なポイント。これまでのミッション:インポッシブルシリーズは、どの作品にも「セクシー要素」がきっちり入ってましたが、今回はそれがほとんどありません。親子で気まずい思いをすることなく最後まで観ることができます。こういったスパイアクション映画には、なんでかわかんないんですけど、そういうシーンがつきものなんですが、それを極力抑えたのは英断だと思いました。そういうの専門のコンテンツは世にあふれてるんだから観たい人はそっちを観ればいいわけで。ヒロインであるイルサ・ファウスト役のレベッカ・ファーガソンはとても美しいのですが、バイクでのチェイスシーンなどめちゃめちゃかっこよくて、バイクが似合うタフな女性スパイという印象です。
また、トム・クルーズ演じるイーサン・ハントが男前すぎずにちょうどいい感じのバランスになっています。シリーズ2作目とかめちゃ完璧な男前に描かれててちょっと面倒なぐらいでしたが、今回は時には二枚目でありまた時には三枚目要素もあり、そこが笑いを生んでいました。
夏休み後半、ファミリーで観に行く映画としてお薦めできる満足度の高いエンターテイメント作品だと思います。
あ、あと、トム・クルーズの、柱を腹筋だけで登ってくシーンがマジすげーです。カンフー映画かと思った。
【プロフィール】ふかみん(深水英一郎)
ガジェット通信発行人。焚き火でマシュマロ焼くのが好き。
年を取るにつれてアクションが増えていく脅威のトム!/♪akira
ヒット作の続きものにありがちな、回を重ねるにつれだんだんクオリティとともに人気も下がり…という常識(?)を、華麗にくつがえす『ミッション・インポッシブル』シリーズ! ノスタルジー満載なオープニングで始まる最新作は、往年のTVシリーズ『スパイ大作戦』ファンにも大満足の出来!!
ガチなスパイファンが期待しているのは“各エージェントの特殊技能”、“チームワーク”、そしてスパイものになくてはならない“ガジェット”だが、今回の作品はそれら必須項目に加えて、ウルトラハイパーアクションシーンがてんこもり! というか、年を取るにつれてアクションが増えていくという、脅威のトム・クルーズ流三段逆スライド方式!(たとえが古いw)
監督のクリストファー・マッカリーは『アウトロー』(2012年)でもトムとタッグを組んで迫力のカーチェイスを見せてくれたが、今回も驚くべきカーアクション(しかもスタントなし!)をこれでもかと投入! キュートな相棒サイモン・ペッグの活躍も見逃すな! 例によって、イーサンもしくは他のメンバーが捕えられ、あるいは殺されても当局は一切関知しないので、そのつもりで鑑賞のこと。成功を祈る!
【プロフィール】♪akira
WEBマガジン「柳下毅一郎の皆殺し映画通信」(http://www.targma.jp/yanashita/)内、“♪akiraのスットコ映画の夕べ”で映画レビューを、「翻訳ミステリー大賞シンジケート」HP(http://d.hatena.ne.jp/honyakumystery/)では、腐女子にオススメのミステリレビュー“読んで、腐って、萌えつきて”を連載中。AXNミステリー『SHERLOCK シャーロック』特集サイトのロケ地ガイド(http://mystery.co.jp/program/sherlock/map/)も執筆しています。
俺たちのイーサン・ハントが帰ってきた!/よしだたつき
1作目にオマージュを捧げたオープニングタイトルから感涙。ガジェットが進化してもメガネ型の通信機を採用しているのもグッジョブ! 相変わらずのニヤケ顔、行き当たりばったりの作戦(劇中でも自虐ネタに)、敵だけでなく味方であるはずの組織からも追われる展開、ムダに世界中を駆け回るストーリー。間違いない、俺たちのイーサン・ハントが帰ってきた!
飛行機アクションとか水中アクションとか、予告編で見せ過ぎじゃない? とご心配の人も多いだろう。でも大丈夫、ご老体にムチ打ってまだまだ頑張ってます。やっぱりイーサンはバイクが似合うよね! ちなみに皆勤賞のルーサーは今作にも出演、しかもミッションに復帰(そして大活躍)!
一応は前作『ゴースト・プロトコル』のラストから続いているので、過去シリーズを観ていた方が楽しめるのは間違いない。だけど、毎度のことながら「何を追いかけてるんだっけ?」「誰と戦ってるんだっけ?」と途中で混乱しても最後まで楽しめたから、本作でシリーズデビューでも問題ナシだよ、きっと。
小ネタ的な注目ポイントは、イーサンの訓練された(?)理性。今作で大活躍の女スパイ・イルサは強くて美しい完璧な女性である。前作では奥さんがいながら味方エージェントとイチャイチャしていたイーサンなら放っておくハズがないのだけど……?
【プロフィール】よしだたつき
PR会社出身の肉好き草食系雑食ライター。『ミッション:インポッシブル』1作目の公開時は8歳だったことを知って驚愕中。
ジェレミーのスーツ姿に萌えない女子っているの? いいや、いない(反語)/藤本エリ
1作目から全て劇場で鑑賞している筆者にとって数少ないシリーズ物である『ミッション:インポッシブル』。1作目を観たのは思えば小学校高学年だったか……、という事はですよ、今の小学生達にとってもきっと面白いんですよ、たぶん。むしろ子供の方がスパイ物ってワクワクすると思うし、“シンジケート”とかCIAとかちゃんと分からなくてもちゃんと脳内で「なんとなくこういう事なんだろう」って補完しますからね、だからファミリーで観に行くのもあり、夏休み中の中学生男子諸君は気になる娘を誘うも良し、高校生なら何の問題も無く楽しめるでしょうから、「映画=邦画、しかも漫画原作かドラマの続き」という固定概念をこの映画で取っ払っちゃおう!
この映画を観てまず最初に驚いたのは、予告編とかポスターで散々煽っていた「飛行機しがみつきシーン」がそこに出るんかーい! って事。『アナと雪の女王』のレリゴーが結構最初に流れる驚きと等しい。つまり、あれ以上にすごいシーンが劇中にガンガン出て来るんで、全く出し惜しみする必要が無いってことでしょう。凄まじいアクションシーンの連続ですが、特にバイクチェイスシーンがお気に入り。謎の美女、イルサも本当に美しくて、ドレスから伸びるスラリと長い脚に惚れ惚れです。
そして、本作ではベンジー(サイモン・ペッグ)が「これベンジーのPV?」というほど大活躍、愛されまくっているわけですが、ジェレミー・レナーファンとしては、ジェレミー演じるブラントに目がハートです。
ジェレミーと言えば、現在大ヒット公開中の『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』でも、ホーク・アイとして大活躍ですが、あの「や、自分普通の人間なんで」「俺が正論言わないと誰も言わないじゃん?」的な立ち位置が『ミッション:インポッシブル』でも最高に素敵です。本作、アクションシーンやトリック以外にもウィットに富んだ笑いがたくさん出て来るんですが、ジェレミーが出て来るシーンに多いので、特にクールに感じられました。スーツもめっちゃめっちゃ似合ってるので、萌えざるを得ない!
【プロフィール】藤本エリ
映画とアニメが好きなアラサーライター。なぜか昔から主人公にはあまり惹かれず、影のサポート役みたいな人が好きなんですが、ジェレミー演じるブラントはその最たるもんですね。
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