岩手県出身ツイッターアイドル・福田萌にインタビュー　「日本の復活信じてます」

2011/03/31 18:30 ニコニコニュースエンタメ

　福田萌さんは、人気ゲーム「モンスターハンター」の情報番組「モンハンぷらす一狩りいこうぜ！」（テレビ東京系）などに出演しているタレント。自身のツイッターには6万1,600人以上のフォロワーがおり、一部では「ツイッターアイドル」とも呼ばれている。そんな福田さんは、岩手県滝沢村出身。東日本大震災が発生した日は東京の自宅にいて無事だったが、家族となかなか連絡が取れず、不安な時間を過ごしたという。

　「ほんとうは地元に駆けつけたかった」――福田さんは何かできることがないかと、Twitterやブログで積極的に情報発信を行うようになった。

「私は日本人として毅然としていたいと思う。将来、『大地震のあと原発事故が起こり、市民に水騒動が起こった』なんて歴史の教科書に書かれたくない。震災を受け止め、冷静に判断し、どう生きるのか選択すること」

　自身のTwitterでこうつぶやいた福田さんに、現在の心境を聞いてみた。

■ 「東京に居ても出来る限りのことを」

――改めて震災の当日のことを振り返ってみていかがですか？

　ニュースをつけて震源が三陸沖と分かってすぐに実家に連絡したのですけれど、メールも届かないし、電話も繋がらない状況ですごく心配になって…。でもTwitterだけは生きていたので、フォロワーの方々に「地震、大丈夫ですか？」と訊いたりして。やがて家族全員とも連絡は取れて安心はできました。

――地元の友達などで、連絡がつかない方もいらっしゃいますか？

　中にはお家がなくなってしまったり、家族と連絡つかないという子もいて…。私自身もお仕事やプライベートで沿岸部に行ったりしていたので、そこが津波の被害を受けているのは胸が痛いです。

――ショックを受けつつも、Twitterで岩手県の公聴広報課、IBC岩手放送、奥州市などのアカウントを集めた「iwate-info」というリストを作られました。

　「被災地で連絡が取れる手段がTwitter（インターネット環境）しかないんです」というリプライがたくさん送られてきたんですね。被害の大きいところの状況は分かるけれども、ピンポイントの情報を何か知っていませんか、と私に訊いてくる方が全国からいらっしゃって。それで、地元の信頼できる機関がTiwtterで発信しているので、集めてリストにして「情報を確認して下さい」と呼びかけました。とにかく東京に居ても出来る限りのことをしようと思って作りました。

――「自分の出来ることは何か」ということで、Twitterを活用されたということですね。

　歴史の教科書で関東大震災の時にデマが起きて混乱したという話を読んだので、「怖いな」と思って…。個人から「拡散してください」というツイートも沢山来たのですけれど、そういう情報は警察等が対応してくれると信じて、私がやるべきなのは、市や県レベルから出される正しい情報を伝えることだと考えてリストを作りました。

■ 「日本は必ず復活すると信じています」

――このようにTwitterを使うということを、震災前は想像されていましたか？

　全然してなかったですね。地元からもフォローしている方もいるけれど一部だろうと考えていました。けれど、フォロアーが全国にいらっしゃるということが分かったし、唯一繋がる手段はTwitterしかないんだ、という方が多かったことにびっくりしました。

――これから福田さん自身のTwitterの使い方が変わっていくかもしれないと思いますか？

　今回の震災がきっかけで、6万1,000人以上のフォロアーがいらっしゃって、自分のツイートを見ているんだ、という意識がはじめて芽生えたので、使命というか、より正しい情報を伝えていかないと、と感じました。あと、私が情報のハブになって、いろいろな情報を下さる方がいらっしゃったり、自分もTiwtterを通して得た情報が多いので、それを伝えるということをやらなければいけないのかな、と思っています。

――最後に、この記事を読まれている方にメッセージをお願いします。

　今回の震災は大きかったので長期化するでしょうけれど、一人一人が、今できることを精一杯やるというのが、一番将来の為に繋がると思うので、落ち込みすぎず元気を忘れずにいれば、日本は必ず復活すると信じています。一緒に頑張りましょう！

――まさにブログのタイトル『元気があれば何でもできるッ』ですね。今日はありがとうございました！

【関連サイト】
@fukudamoe 福田萌公式Twitterアカウント
萌の「元気があれば何でもできるッ」福田萌公式ブログ

（ふじいりょう）