なぜ、最高裁ではないの?(中部大学教授 武田邦彦)

なぜ、最高裁ではないの?(中部大学教授 武田邦彦)

今回は武田邦彦さんのブログ『武田邦彦(中部大学)』からご寄稿いただきました。

なぜ、最高裁ではないの?(中部大学教授 武田邦彦)




(画像が見られない方は下記URLからご覧ください)
https://youtu.be/9t2IGkgxtu4

最高裁判所は憲法の番人として日本の司法の頂点にいる。安保法案が「違憲」というので「ほとんどの法律学者」が一致しているなら、安保法案の「憲法に適合しているか」を最高裁が判断するのが最も良い。

日本は三権が分立していて、最高裁判所裁判官の国民審査もやっている。司法のことは司法にまずは任せるのが「法治国家」の筋道だろう。なにか具体的な事件が起こらなければというのも奇妙だが、どうしても事件が必要なら「税金不払い運動」をおこし、「安保法制は憲法に違反するから、そんなことに支払われる税金を俺は払わない」として逮捕されれば、事件になるだろう。

「憲法違反である法律ができると、必ず憲法違反の行為が行われる」というのが証明されても、法律ができ、被害者がでなければ裁判にならないということであれば、その方も改正して「かなりの確率で犠牲者がでることを立証できれば、裁判で判断を求めることができる」という法律を通せば良い。

司法が役に立たないとして、デモをしているだけでは日本は法治国家では無い。司法がなにをするのかも法体系の一つだから、私たちはもっと「現在、私たちが合意して作った諸制度」についての自信を持つ必要があるのではないか?

執筆: この記事は武田邦彦さんのブログ『武田邦彦(中部大学)』からご寄稿いただきました。

寄稿いただいた記事は2015年08月05日時点のものです。

  1. HOME
  2. 政治・経済・社会
  3. なぜ、最高裁ではないの?(中部大学教授 武田邦彦)

寄稿

ガジェット通信はデジタルガジェット情報・ライフスタイル提案等を提供するウェブ媒体です。シリアスさを排除し、ジョークを交えながら肩の力を抜いて楽しんでいただけるやわらかニュースサイトを目指しています。 こちらのアカウントから記事の寄稿依頼をさせていただいております。

TwitterID: getnews_kiko

  • ガジェット通信編集部への情報提供はこちら
  • 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。

記事ランキング