まるで絵のような『マグリット美術館』ブリュッセルで6月よりオープン

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キャンバスいっぱいに翼を広げた鳥のシルエットに描きこまれた青空の絵『大家族』を連想したくなるような、空を映し出す外壁。“イメージの魔術師”と呼ばれたシュルレアリスムを代表する画家の一人、ルネ・マグリットの絵そのもののような美術館が、“ヨーロッパの首都”ベルギー・ブリュッセルにオープンする。

『マグリット美術館』は、6月2日にブリュッセル市中心部の王宮広場に面したアンテルロー邸に開館。200点以上の作品が収蔵され、『光の帝国(1954)』などの代表作をはじめ、『帰還』『マグリットとコミュニズム』『黒魔術』など多様なテーマに沿った作品群が展示されるという。

外観では、スクリーンをはめ込んだいくつかの窓が、流れる雲を映し出して“マグリットの空”を再現。美術館の存在を知らずに通りかかった人にも、そこがマグリットの美術館であることがわかるという趣向になっている。工事中の現在は、『光の帝国』が描かれた巨大な“だまし絵”の幕がかけられており、周辺の風景が、まるでマグリットの絵そのもののようだ。

ブリュッセルには、マグリットが25年間を過ごし多くの作品を制作した家も公開されている。この夏のブリュッセルは、世界中のマグリットの絵を愛する人でにぎわいそうだ(このニュースの元記事はこちら)。

マグリット美術館 Muse’e Magritte
Place Royale 1,1000 Brussels
Tel:+32 2 508 32 11
開館時間:火~日 9:30~17:00 (水曜日は20:00まで)
休館日:月、1/1、1月の第2木曜、5/1、11/1・11、12/25
入館料:8EUR(予定)
URL : http://www.magrittemuseum.be

ルネ・マグリット Rene’ Magritte(1898~1967)
ベルギー、ワロン地方のレシーヌに生まれる。12歳より油絵を始め、デザイン・宣伝の仕事で生計を立てながら絵を描いていたが、ジョルジュ・デ・キリコの絵との出会いに衝撃を受けてシュルレアリスム運動に参加。一時パリに滞在したのちベルギーに戻り、1930年から1954年までブリュッセルの自宅兼アトリエで制作している。青空や空をモチーフにした作品などは日本でも人気が高くファンも多い。

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Kyoko Sugimoto

京都在住の編集・ライター。ガジェット通信では、GoogleとSNS、新製品などを担当していましたが、今は「書店・ブックカフェが選ぶ一冊」京都編を取材執筆中。

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