ニコニコ生放送でユーザーによる“手話ニュース番組”始まる
インターネットを使った”生放送”をすることができる『ニコニコ動画』のサービス『ニコニコ生放送』で、“手話”によるニュース番組が始まった。東日本大震災に関する最新情報を手話に翻訳して伝えるもので、『ニコニコ動画』ユーザーらの手によりボランティアで行われている。
「耳が聞こえないろう者は今回の東日本大震災や原発のことなど、最新の情報を得るのが難しい」――そう語るのは、普段は主にピアノ演奏の番組を『ニコニコ動画』で生放送している事務員Gさん。以前から手話を利用したボランティアに興味を持っており、震災後に自分ができることを考え、[NKH]ニコ生企画放送局のメンバーや手話通訳ボランティアらとともに手話によるニュース番組をスタートさせたという。
初対面のメンバーばかりで敢行された初回の放送は、わずかに10分という短いもの。その後放送を続けながら試行錯誤を繰り返し、徐々に番組の質も向上していった。現在は長時間の放送で、地震が起こった際に「津波にご注意ください」というテロップを表示させるほどの本格的な番組になっている。ろう者とされる視聴者からは、「リアルタイムで分かる事の喜びを知りました!!」「会見の雰囲気がよく分かって、こっちも緊張する…。生放送の通訳ならではだなぁ」といったコメントが寄せられている。
なお、この手話ニュース番組は2011年3月24日(木)まで行う予定だそうだ。
【関連サイト】
震災ニュース 日本手話放送(ボランティア) [NKH]ニコ生企画放送局
[NKH]ニコ生企画放送局 ニコニコミュニティ
(野々村美緒)
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ウェブサイト: http://news.nicovideo.jp/
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