普通のOLから、フジサンケイグループの取締役に!~マガジンハウス担当者の今推し本『そういえば、いつも目の前のことだけやってきた 頑張るあなたが人生を楽しむ54の方法』

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こんにちは、マガジンハウスです。みなさんはビジネス書、たとえば社長さんの教訓的なものをお読みになって、「でも~、この著者、スタート地点も暮らしぶりも自分と違いすぎるし~」などと思われたことはありませんか? 私はあります。東大とかハーバード出てたり、入社時から差がついていたり、とんとん拍子で出世したり、超仕事人間だったりする先輩方のアドバイスは、もちろん立派だけど距離を感じちゃいますよね~。といいつつ、今回おすすめする一冊も、著者は仕事でサクセスした方。また「自分と違いすぎるし~」と思っちゃうかな? 担当のKさんにそこのところを聞いてみました!

――――Kさん、やっぱり著者の平田静子さんって、すごい方じゃないですか! 出版社の編集長、部長、執行役員、取締役……すごいキャリアアップで、たじろいでしまいますよ。あの大ベストセラー『チーズはどこに消えた?』のプロデューサーでもあられる。

K 「確かに、経歴だけ見るとすごいです。でも元々は、お茶くみやコピーとりなどをする普通のOLさんだったんですよ。超エリートでも、特別な資格をお持ちでもない。それも、女子25歳定年制がある頃の入社なので、25歳になったら寿退社されるおつもりだったそうなんです」

――――25歳定年制? じゃあ、短大卒で働いたとしても4~5年働いたら辞めなきゃいけないのか……。そんな時代があったんですね。

K 「はい。採用試験の面接の際も、25歳で辞めてもらうからねと確認されたとか。それが、平田さんが25歳になる前に、その制度自体が撤廃されてしまうんです」

――――なるほど。それで会社人間としてキャリアを積もうと、がむしゃらに働いて出世されたわけですね!

K 「それもちょっと違うんですよね(笑)。平田さんのすごいところは、大きな夢や目標を持たなかったところなんです。普通のOLさんだった頃から、お茶を淹れる時は、そのお茶をいかにおいしく淹れるか。電話を取り次ぐ際は、相手の声の特徴を覚えておいて、“○○社の△△さまですね”と名前でお呼びする。常に、目の前にある仕事を一生懸命する、そんな基本的なことの積み重ねでここまでこられたんですね」

――――え、でも夢や目標は持て! ってよく言われますよね。

K 「ですよね。一般的な自己啓発だとそうですよね。ただ、脳科学的には、持たないほうがいいんですって。顕在意識として大きな目標を持っていると、そこから脱却できなかったり、また挫折してしまったときに立ち直れないそうなんです」

――――なるほど。本書にも、「やりたい仕事があったら、まず今やっている仕事を懸命にやること」とありますが、目の前のことをおざなりにしては、その先にある大きな夢は実現できないですもんね。

K 「平田さんは、ご結婚もされたし、2人のお子さんもいる。仕事も子育てもあきらめないで、取締役になることができるということを、身をもって示してくれました。しなやかな生き方は、これからの働く女性のロールモデルになると思います」

――――仕事と結婚や子育ての両立に悩む人はまだまだ多いです。何かコツはあるんでしょうか。

K 「平田さんも、編集の仕事が多忙を極めた時は、お子さんと過ごす時間がかなり短かったんです。でも、仕事でも日常生活でも共通しているのが、“みんなの喜ぶ顔が見たい”という思い。たとえ一緒にいられる時間が短くても、子どもへの愛情を言葉や態度でたっぷり表現すれば、それは相手にも伝わるんですよね。仕事も同じで、いかに多くの人を喜ばせられるか、それを常に考えてらっしゃる方だと思います」

――――現在はプロデュース会社を興し、精力的にご活躍されている平田さんですが、実際はどんなお方なんですか? やっぱりバリキャリっぽいんでしょうか。

K 「いいえ(笑)。大先輩にこういっちゃなんですが、とっても可愛らしい方です。仕草もとても女子っぽくて、そういう面も学びたいです(笑)」

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キラキラに囲まれているような平田さん。輝いてます!

今週の推し本

『そういえば、いつも目の前のことだけやってきた 頑張るあなたが人生を楽しむ54の方法』
平田 静子 著

ISBN:9784838727575
定価:1404円 (税込)
発売:2015.07.23
ジャンル:自己啓発
[http://magazineworld.jp/books/paper/2757/]

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